近鉄とオリックスの合併によってできる新球団の正式名称が「オリックス・バファローズ」に決まり、球団としての具体的な方向性も見えてきたなりが、注目の監督の人選がほぼ決定。近鉄とも、オリックスともゆかりある名将・仰木彬氏に正式な就任要請が出されたなり。

楽天の新球団同様、オリックス・バファローズの新監督候補には様々な名前が浮上していたなりよね。関西での抜群の知名度を誇るランディ・バース氏＆掛布雅之氏の阪神OBや、現在オリックスを率いている伊原春樹氏、近鉄を率いている梨田昌孝氏、そしてフレッシュさを買って原辰徳氏などなど。ただ、最終的には最も堅実な選択肢である仰木氏に監督の就任要請が出されたようなり。近鉄とオリックスで13シーズン指揮を執り、優勝3回、2位5回、3位3回という実績も抜群。面白味のある人選では無いなりが、オリックス・バファローズが一年目から優勝やAクラスを狙う戦いを目指すのであれば、正しい人選と言っても良さそうなりね。

簡単にこれまでの仰木氏の監督成績を振り返っておくと。
1988年 74勝52敗4分 勝率.587 2位 近鉄
1989年 71勝54敗5分 勝率.568 1位 近鉄
1990年 67勝60敗3分 勝率.528 3位 近鉄
1991年 77勝48敗5分 勝率.616 2位 近鉄
1992年 74勝50敗6分 勝率.597 2位 近鉄
1994年 68勝59敗3分 勝率.535 2位 オリックス
1995年 82勝47敗1分 勝率.636 1位 オリックス
1996年 74勝50敗6分 勝率.597 1位 オリックス
1997年 71勝61敗3分 勝率.538 2位 オリックス
1998年 66勝66敗3分 勝率.500 3位 オリックス
1999年 68勝65敗2分 勝率.511 3位 オリックス
2000年 64勝67敗4分 勝率.489 4位 オリックス
2001年 70勝66敗4分 勝率.515 4位 オリックス

監督通算の成績は1720試合で926勝745敗49分、勝率.554と驚異的なもの。負け越したシーズンが2000年以外無いというあたりにも、仰木氏の凄さが感じられるなりよね。Bクラスもオリックス時代に2年間あるだけなりか。阪神の監督にもぜひ見習って欲しい成績なりねぇ（笑）。

就任要請を受けた仰木氏は「打診はありましたけど、まだシーズンの途中。終わってから考えたい」と語ったものの、「僕もこの両球団に育てられ、愛着がある中で今回の合併となったわけで、そういう時期に打診を頂けるのは光栄なこと」と要請を受諾する方向で検討しているようなり。まあこれと言って断る理由も無いだろうし、このまますんなりと仰木氏に決まることになるのではないかと。

独特の選手起用法などから「仰木マジック」と呼ばれたあの采配が、来年から再び見られることになりそうなりね。楽しみなり。