楽天のプロ野球参入検討にさまざまな反応。

2004/09/16 06:00 Written by コ○助

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15日に日経新聞が報じたインターネットの仮想商店街を展開する楽天のプロ野球参入なりが、早速球界からは「歓迎」「反対」とさまざまな反応が出ているなりね。まだ正式な参入表明や具体的な参入案が提示されたわけではないなりが、いずれにしてもライブドアより企業としての規模がデカく、「優良企業」である楽天の参入には、高い関心を持たざるを得ないというのが正直なところのようなり。

まず、楽天の参入に「歓迎」の意向を示しているのはプロ野球選手会。「球団数を増やす」ことを目標にしている選手会なのでこれは当然なりが、古田敦也会長は「新しい企業がプロ野球を盛り上げてくれるのはいいことだと思う」「悪い話じゃない。細かいことは聞いていないが、ビジネスチャンスと思っているんじゃないですか」とコメントしているなり。「歓迎」派は選手会だけではなく、ライブドアには比較的慎重論の多かった経営陣の中にも、「楽天ならば」という人が現れているなりよ。簡単にコメントを列挙してみると。

広島の松田元オーナー「新規参入の基準を緩めただけで、名乗り出てくる企業があるとは、野球界としては非常に喜ばしいこと」
中日の西川順之助球団社長「認知されている企業だし、いいんじゃないですか」
巨人の桃井球団社長「参入を検討する企業が増えるのは、野球界にはいいこと。野球界を見捨てない企業が出ているわけだから」
ヤクルトの多菊善和球団社長「業種よりもお金があるかどうかが大事」

一方、「反対」もしくは「慎重」を唱えているのは主に関西に本拠を置くチームの経営陣。こちらもコメントを列挙してみると。

オリックスの小泉隆司球団社長「兵庫県はオリックス・ブルーウェーブの保護地域。Yahoo! BBスタジアムはオリックスの専用球場。したがって野球興行の実施は認められない」
近鉄の足高圭亮球団代表「(チームとして)ある程度のレベルがないとお客さんに見てもらえない」
阪神の久万俊二郎オーナー「神戸を本拠地? やらん方がいいよ。ケンカするのは嫌ですから。よそでやってほしい」
阪神の野崎勝義球団社長「関西に3球団は、東京の3球団同様多すぎると思う」

楽天が神戸を本拠地とすることにこだわりを見せるのは、三木谷浩史社長が神戸市出身であることや、Jリーグのヴィッセル神戸を所有しているから。三木谷社長にはサッカー、野球というくくりにこだわらない、地域密着型のスポーツクラブを作りたいという意向があり、ヴィッセル神戸とプロ野球の新球団との連携をしていきたいようなりね。

来シーズンの日程調整の問題があるため、新球団の参入に関しては今月末がリミットと言われているなりが、まだ選手も球場も何もない楽天が、月末までに何らかのカタチを作るのはほぼ不可能に近いだけに、本当に来年から参入できるかどうかは微妙なところ。ただ、せっかく意欲ある企業が現れている今の流れを止めないよう、なんとかリミットを引き延ばすなり、参入しやすいような方向に動くなり、柔軟に対応して欲しいものなり。そうすればきっとライブドアやシダックスも……。

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