第61回ヴェネチア国際映画祭が閉幕。

2004/09/12 16:34 Written by コ○助

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宮崎駿監督のアニメ映画「ハウルの動く城」や、「小津安二郎100年記念」として製作された侯孝賢監督の「珈琲時光」などがコンペ部門に出品された今年のヴェネチア国際映画祭。日本のマスコミは「『ハウルの動く城』が金獅子賞の受賞なるか」という論調で盛り上げていたなりが、残念ながらオゼッラ賞(技術貢献賞)の受賞に止まったなり。とはいえ、アニメ映画がヴェネチア国際映画祭のコンペ部門に出品された、というだけでも快挙といえるだけに、金獅子賞でなくとも、オゼッラ賞の受賞は素晴らしいことなりよね。

第61回ヴェネチア国際映画祭の受賞結果をまとめておくと。
金獅子賞 「ベラ・ドレイク」(マイク・リー監督、イギリス作品)
銀獅子賞(審査員大賞) 「ザ・シー・インサイド」(アレハンドロ・アメナバール監督、スペイン作品)
銀獅子賞(監督賞) 「3番アイアン」(キム・ギドク監督、韓国作品)
最優秀男優賞 ハビエル・バルデム(「ザ・シー・インサイド」)
最優秀女優賞 イメルダ・スタントン(「ベラ・ドレイク」)
技術貢献賞 スタジオジブリ(「ハウルの動く城」)
生涯の業績に対する金獅子賞 スタンリー・ドーネン監督、マノエル・ド・オリベイラ監督

金獅子賞を獲得したマイク・リー監督は、1996年に製作した「秘密と嘘」でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)、LA批評家協会賞の作品賞などを受賞した監督。今回金獅子賞を獲得した「ベラ・ドレイク」は、堕胎が罪とされていた1950年代の英国を舞台に、ひそかに非合法な中絶手術を手掛ける女性を主人公にした作品だというなり。下馬評でも、金獅子賞の有力候補と言われていた作品なりね。

カンヌ、ヴェネチア、ベルリンの三大映画祭で受賞するような作品は、一般受けするような作品ではないので大きな映画館で公開されることはあまり無いなりが、ハリウッド映画とはひと味もふた味も違う作品ばかりなので、ぜひ単館の映画館に足を運んで観てみて下さいませ。

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