阪神の野口寿浩捕手、FA権を行使へ。

2004/09/07 05:56 Written by コ○助

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今年5月にFA権を取得した阪神の野口捕手。正妻の矢野輝弘捕手が攻守に渡り絶好調のためなかなか出番が回って来ず、一昨年オフに日本ハムから阪神に移籍してきてからはずっと控えに甘んじているなりが、日本ハム時代に正捕手を務めてオールスターにも出場した実績と、ハマればパンチのある打力は高く評価されているなりよね。最初の球団のヤクルトでは古田敦也捕手が偉大すぎたためにずっと控え。日本ハムで5年間で才能が認められたと思ったら阪神にトレードに出されてまた控え。なかなかツキが無い選手でもあるなり。

でも、一昨年オフには金本知憲外野手や伊良部秀輝投手らを差し置いて、星野監督が「最大の補強は野口」と公言したほどの実力者。その野口捕手が、知人に「とにかく試合に出たい」と漏らし、今オフにFA権を行使する意向を持っているというなりよ。まあ最近は苦労して獲得したFA権は、残留するにしても行使するのがトレンドなりが、野口捕手はそのまま他球団に移籍してしまいそうなニオイが……。

そのニオイの原因は、なんといっても今季の岡田監督の起用法にあるなり。昨年の星野監督は矢野捕手を正妻に据えながらも、試合途中で野口捕手に交代させたり、たまに先発出場させてみたりと、2番手捕手としてフルに野口捕手を活用していたなりね。この矢野&野口の使い分けは実に絶妙で、矢野捕手にとっても適宜休養を取ることができ、野口捕手にとっても働きどころを与えられているという実感があったはずなりよ。

ところが、今季の岡田監督は野口捕手をずっと1軍に帯同させていながら、ほとんど出場機会を与えずにここまで来てしまったなり。今季の野口選手の成績は13試合に出場し、打率.143(14打数2安打)、0本塁打、2打点(9月5日現在)。代打や代走で起用されることもあるので、実際に捕手としての守備機会はほとんど無いに等しいと言っても良いかもしれないなりね。これでは、今年33歳とまだまだ現役の野口捕手が不満を抱くのは無理もないところ。その心中が公に語られたことは無いので推測の域を出ないなりが、活躍の場を求めてFA権を行使して移籍、という流れは不可避な気がしてならないなり。

阪神は矢野&野口に続く第3の捕手が全然育っていないだけに、野口捕手が他球団に移籍してしまったら相当な痛手なのは間違いなし。球団としては全力で慰留に努めるとしているなりが、野口捕手はどんな決断を下すなりかねぇ。ファンとして、非常に不安なりね。どうか来季も阪神に残ってプレーしてくれますように。

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