映画「華氏911」のマイケル・ムーア監督インタビュー。

2004/09/06 11:00 Written by コ○助

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映画が公開されてしばらく経っているし、ニュース番組でも特集が組まれているのをよく見かけたので今さらマイケル・ムーア監督のインタビュー記事というのもアレなりが、たまたま2つほど記事を見かけてしまったので一応取り上げておくことにするなりね。

皆さんはもう「華氏911」、観たなりか? コ○助は残念ながらまだ観ることができずにいるなりが、いろいろなユーザーレビュー系のサイトを見ていると、この作品に対する評価は賛否両論の様子。アメリカのこととはいえ、政治思想を含んだ内容なので意見が分かれるのは当然ではあるなりが、思想云々は別にして、ドキュメンタリー映画としての完成度という意味ではやはり評価する人が多いようなりね。

とかく「堅苦しい」「題材が小難しい」というイメージがつきまとうドキュメンタリー映画は、これまでどうしても興行的な面では辛いものがあったなり。でも、マイケル・ムーア監督が前作の「ボウリング・フォー・コロンバイン」と今作の「華氏911」でひとつ上のステージに引き上げてくれたなりよね。これをきっかけにドキュメンタリー映画に多くの資本や人材が投入され、ドキュメンタリー映画というジャンルが活性化することになれば良いなぁ、と切に願うなりよ。小学生の頃に「東京裁判」を観て以来、昔からドキュメンタリー映画が好きなコ○助としては、マイケル・ムーア監督様々といった感じなり(笑)。

そういえば先日、フジテレビの「週刊フジテレビ批評」に「ザ・ノンフィクション」の関係者が出演し、「華氏911」について語っていたなりが、「感銘を受けた」「刺激を受けた」というような言葉を盛んに繰り返していたなりよ。「いつ頃、誰が作ったか分からない」ドキュメンタリー映画の「堅苦しい」というイメージに、自分たちも知らず知らずとらわれていたのかもしれない、というような話をしていたなり。新しいドキュメンタリー映画の方法論を確立したという意味では、「華氏911」は観客に対してよりも、制作者に対して大きな刺激を与えていることは間違いなさそうなりね。

日刊スポーツより
「ブッシュをホワイトハウスから追い出すことができると楽観しているよ。彼はもう、大統領としての仕事は終わっているんだよ」
「嫌がらせメールは来るけど、脅迫なんて物騒なことはない。何の心配もしてないよ。僕が身の危険を感じているように見えるかい?」
「小泉の一番の問題は、日本国民の声を聞くことを避けて自衛隊をイラクに派遣したこと。次は僕の『華氏911』を見ることを拒否したことだ。間違った選択だ」
「日本には、米国のようになってほしくないんだ。それが僕の願いだ。日本は60年間、世界の平和をどの国よりも願ってきたはずだ。どの国よりも戦争の恐怖を知っているはずだ。福祉、教育が充実し、平和が特権のはずだ。でも今の日本の首相はそれを変え、米国のようになろうとしている]

eiga.comより)
「僕は92年頃、雑誌の編集部をクビになって、週にバイトで99ドル稼ぐのがやっとだった」
「『タクシードライバー』は2番目。1番好きな映画は『時計じかけのオレンジ』さ」
「日本には僕よりもすごいドキュメンタリー映画作家がいるからなあ。僕はあの映画が大好きなんだ。『ゆきゆきて神軍』(87)は僕が生涯観た映画の中でも最高のドキュメンタリーだ」

うおっと、まさかマイケル・ムーア監督の口から「ゆきゆきて神軍」の名前が出てくるとは(笑)。いやはや、「ゆきゆきて神軍」は原一男監督の傑作ドキュメンタリーなりが、コ○助も大学1年生の時に観て衝撃的すぎてびっくらこいた作品なりよ。まあ一般受けは絶対にしない作品なのでオススメはしないなりが、最近は大きなレンタルビデオに行けばだいたい置いてあると思うので、興味がある人は機会があればぜひ観てみてくださいなり。

コ○助も早く「華氏911」を観に行かなくちゃいけないなりね。急がねば。

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