パ・リーグが急転「2リーグ支持」、1リーグ制案は消滅へ。

2004/09/03 08:03 Written by コ○助

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これまで頑なに「断固として1リーグ制に移行」を掲げ、「2リーグ制維持」を訴えるセ・リーグ5球団や世論と対峙してきたパ・リーグの各球団なりが、ここに来て態度が急変。パ・リーグの小池唯夫会長が「パ・リーグだけ1リーグ、1リーグといってもね。(2リーグも)協議しないといけない」とコメントしたのを皮切りに、パ・リーグの各球団が小池会長の姿勢に同調。仮に「もうひとつの合併」が成立し、パ・リーグが4球団になったとしても2リーグ制を維持する方針に転換したようなり。とりあえず、いろいろと問題の多かった1リーグ制が回避されそうな流れに変わったのは朗報なりね。

パ・リーグが「2リーグ支持」に変わった背景には、巨人の渡辺恒雄前オーナーが披露した「5球団ずつによる2リーグ制」案があるなり。この案は、巨人がパ・リーグに移籍して5球団ずつでバランスを取り、交流戦を実施するというもの。パ・リーグにとっては巨人戦を組むことができ、観客動員や放映権料などの面で美味しいことばかりの案なので、この案に乗りたいという意向を示したなりね。もちろん、巨人のパ・リーグ移籍に関してはオーナー会議で4分の3以上の賛成票が必要のため、実際のところはセ・リーグ各球団の反対を受けて否決される可能性が高く、現実味が無さそうなりが、2リーグ制でも旨味のある案が出てきたことがパ・リーグ各球団の態度を急転させる要因となったようなり。

また、巨人がパ・リーグに移籍できなかった場合のことも想定しているようで、その際には10球団を東西に5球団ずつ、2つのリーグに再編し、「東の巨人」と「西の阪神」の人気球団と、生き残ったパ・リーグ球団との対戦カードを増やすという案が出ているようなり。ただ、これも阪神と巨人を別リーグに分けて対戦カードを無くすことが現実的なのか、という疑問もあるだけに、実現の可能性は低そうな気も。

パ・リーグが2リーグ制支持を打ち出したことで、ファンとして最も期待したいのは、仮に「もうひとつの合併」が成立してパ・リーグが4球団になったとしても、ライブドアやシダックスといった新球団を参入させて12球団による2リーグの体裁を継続すること。その上で、セ・パ交流戦を新たに導入すれば、パ・リーグは新球団との対戦と、セ・リーグとの対戦という2つの新しい要素が加わることになるなりね。まあ本当に新球団ができるのかどうかは、全く展開が見えてこないので何とも言えないなりが……。

内容が伴わずに一人歩きを続けて来た1リーグ制案が回避され、少しばかり希望が見えてきた球界再編問題。2リーグ制が維持されるにしても、どういったスタイルで運営していくのか、といった議論も相当紛糾しそうなりが、新しい局面を迎えたと考えて間違いなさそうなりね。

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