外見だけじゃない、「クール」な新型iMacの内部構造。

2004/09/01 18:06 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


8月31日に発表されたG5プロセッサを搭載した新型iMac。そのデザインは1999年にNECから発売された「シンプレム(simplem)」や今年5月にソニーから発売された「VAIO type V」に似ているため、これまでのiMacが常に放っていた「革新的」なイメージは薄いものの、G5プロセッサを搭載して157,290円からという価格と、厚さ2インチ(約5cm)のケースの中に電源ユニットも含めてすべてを詰め込んだことに関しては、驚きと称賛を持って迎えられているなりね。

G5プロセッサは過去のプロセッサに比べて格段に放熱量が多く、本体の熱対策が課題となっているため、省スペースデスクトップやノートパソコンにはなかなか搭載しにくいと言われていたなり。そのため、Power BookやiBookといったアップル・コンピュータのノートパソコンには、まだ採用が見送られているなりね。最初にG5プロセッサを搭載したPower Mac G5も、筐体の前面にボコボコと穴を開けた独特なデザインで空気の流れを作っているあたりにも、いかに熱対策が難しいことなのかということが現れていたなり。

では、いったい厚さ2インチの新型iMacでは、どのような熱対策を取ることによってG5プロセッサの搭載が可能となったのか。見たところPower Mac G5のようなボコボコとした穴は開いていないため、内部構造に秘密があるのだとは思っていたなりが、その秘密を解明する記事がITmediaに出ていたなり。
「新型iMacに関しては、同社はいくつかの巧みな工夫を施すことで、熱問題を解決できたと話している」
「マシン底部に配置したスピーカーのそばにある空気取り入れ口も、そうした工夫の1つだ」
「現在最高機種のPower Mac G5のような水冷方式は取っていないが、ハードディスクのそばとG5プロセッサ近辺、そして電源ユニット内の計3箇所でファンを採用している」

本体内部にファンを多く取り付ければ、熱対策は比較的容易にできるもの。でも、ファンが多ければ騒音がうるさくなるのは必然。万全の熱対策を取りつつも騒音を減らすという、一見すると相反しそうなことに細心の注意が払われた新型iMacは、結果として熱対策も騒音対策も万全な状態で、かつデザイン的にも綺麗にまとめられたマシンに仕上がったなりね。なんでも、新型iMacの動作音は「ささやき声よりも静か」なのだとか。

順調に出荷されれば、新型iMacは9月中旬から店頭に並ぶはず。早く触ってみたくてウズウズしてきたなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.