明治大学の一場靖弘投手「断り切れなかった」。

2004/08/14 02:51 Written by コ○助

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巨人の渡辺恒雄オーナー以下、土井誠球団社長、三山秀昭代表、高山鋼市副代表と、球団幹部が一斉に辞任する前代未聞の事態を引き起こした、ドラフトを巡る不正な金銭授受問題。巨人から裏金を受け取ったのは、今年のドラフト会議で自由獲得枠選手として巨人入りが決定していた明治大学の一場靖弘投手だったなり。その一場投手が、今回の騒動を受けて記者会見を行ったなりね。

一般紙も含めて各紙が大きく報じているなりが、この記者会見で一場投手は「アマチュアなので、そういうことはいけないと断っていたが、置いていかれた」「断ったのに押しつけられるように金を渡された」など、弁明に終始していた様子。まあ自ら「ください」とスカウトに要求する選手はそうはいないと思う(一部にはいるという噂も聞いたことはある)ので、恐らくは本当にそんな感じだったのだとは思うなりが、裏金と知って受け取り、しかも一部をすでに使ってしまっていたということで、なんともバツの悪い会見になっていたようなり。ちなみに受け取った200万円は、使った分も補填して巨人に小切手で返金したのだとか。

今回の不正な金銭授受は、いわゆる球界の慣例としてこれまでも行われてきたことと言われているだけに、ルールを逸脱しているとはいえ、一場投手にとってはちょっと気の毒な感じもするなりね。巨人どうこう、ということはとりあえず置いておいて、問題なのは一場投手の今後。ドラフトの超目玉と言われた一場投手なりが、日本学生野球協会が定める学生野球憲章に則れば金銭の授受は処罰の対象となっており、野球部が該当者を退部させなければならない規定となっているなり。そのため、いくら返金したとは言っても、一度は受け取ってしまった以上、一場投手は明治大学野球部を退部せざるを得ないとの見方が強いようなりよ。そうなると、秋季リーグ戦にも出場できなくなってしまうということなりねぇ。

仮に明治大学の野球部を退部した場合、プロ野球の関係者との接触は自由に行えるようになるなりが、倫理的な問題から巨人が獲得断念に踏み切った一場投手を、他球団がサッと獲り行けるのかどうか。まあ今の時代、日本の12球団が獲得を見合わせることになっても、これだけの逸材をメジャーが放っておくわけが無いなりからね。野球生命を断たれる、ということは無いと思うなりが、巨人入りが決まって安穏としていたと思われる一場投手にとっては、これから何か月は試練の時期となりそうなり。

かねてからスカウト活動には何億円もの裏金が動くのは公然の秘密だっただけに、言ってしまえばたかが200万円の金銭授受で巨人幹部が一斉に退任するという流れにクビを傾げる人も多いなりが、さまざまな憶測はあるものの、とりあえず一場投手の今後が心配な一連の動きだったなり。

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