「すり足戦法」不発、曙がK-1転向後4連敗。

2004/08/09 07:07 Written by コ○助

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「背水の陣」「進退賭ける」などなど、もはや聞き飽きたフレーズを並べながらも、K-1通算4戦目となる「K-1 WORLD GP 2004 世界最終予選トーナメント in Las Vegas(ラスベガス大会)」に臨んだ元横綱・曙。昨年大みそかにK-1デビューを果たして以来、善戦した試合は一度もなし。いずれも惨敗、もしくは試合になっていない試合が続くなか、曙に対するシビアな声は日増しに高まっているなりよね。「元横綱」を大看板に掲げながら、惨敗続きで威光を削ぎ落として行くのは、大相撲への冒涜のような気がしてならないなりよ……。

通算3戦目だった前回の「K-1 WORLD GP ソウル大会」で敗戦したあと、曙は「完全燃焼したいから(K-1に)飛び込んだ。3連敗しているが、負けたからといって辞めるつもりはない」と語り、ラスベガス大会では「韓国での試合が終わって気持ちが収まらず、完全燃焼したく、強い相手とやりたいと選んでもらった」として、1998年のK-1米国大会王者でもあるリック・ルーファスと対戦することになったなりね。まずは1勝を挙げるべきで、強い対戦相手を望むのはお門違いだろう……という気もしていたなりが、やはりというかなんというか。現地時間の7日に行われたラスベガス大会では、軽快なフットワークのリック・ルーファスに動き回られて付いて行くことができず、0-3の判定負けを喫してしまったなり。これで4連敗。

スポーツナビに試合後の曙のコメントが出ているのでご紹介を。
「今日は一生懸命、自分なりに、この間の韓国大会の悔しさをバネにしてリングに臨みましたけれど、またこんな結果になっちゃいました」
「(今回の敗戦は)もちろん悔しいですけれど、前回の試合より良かったので、まだ……、まだ次はあります」
「作戦としては、自分としては上手く追い詰めていけたと思った。ただ、追い詰めていってからが上手く当てられなかった」

「完敗」ともいえる内容だった今回の敗戦でさらに「引退」の文字がちらつくなりが、谷川貞治イベント・プロデューサーは「僕は、曙選手の能力はすごく高く買っています」「体の大きな選手などとも戦わせてあげたいと思います。そうしたら、横綱も完全燃焼できるのではと思います」と語り、次回以降も試合を行う考えのようなりね。ただ、曙の希望するタイプの選手との試合を組むことで「完全燃焼できるのでは」と語っているあたり、谷川プロデューサーも曙の引き際について検討しているようにも受け取れるなり。曙は口癖のように「完全燃焼できていないから引退しない」と語っているなりからね。「完全燃焼」できるような試合に出会ったときが、曙の引き際になるのではないかと。

K-1転向後、4戦4敗。曙自身も引くに引けなくなっている感があるだけに、誰かが引導を渡してあげることも必要だと思うなりが……。とりあえず次戦はあるようなので、引き続き曙の戦いぶりに注目していきたいと思うなり。

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