青山ブックセンター、一部店舗の営業を再開へ。

2004/08/05 16:59 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


7月16日に書籍取次の栗田出版販売に債権者による破産を申し立てられ、東京と神奈川に展開する全7店舗(本店、六本木店、広尾店、新宿店、新宿ルミネ2店、自由が丘店、橋本店)を電撃的に閉店。長引く出版不況の煽りを受け、ハードカバーや美術書といった高額の書籍の売行きが鈍化、ここ1〜2年は業績が悪化していたとはいえ、あまりに突然の閉店に多くの青山ブックセンターファンを悲しませていたなりね。

閉店後、このまま青山ブックセンターは潰れてしまうのか、再建の道はないのかと、どうしようもない状況にやきもきしていた人もいるかと思うなりが、青山ブックセンター側もこのまま終わるのを良しとはせず、裁判所からの破産宣告を回避するために奔走していたなりね。具体的には7月30日に民事再生法の適用を申請し、東京地裁がこれを受理。8月2日に洋書取次最大手の日本洋書販売が青山ブックセンターの支援を表明し、青山ブックセンターの発行済み株式のうち約80%を取得、経営権を握ることになったようなり。洋書取次の最大手が経営するのであれば、ちょっと安泰ムードじゃないなりか。

現在はどの店舗もまだシャッターが降りたままなりが、順調にいけば8月〜9月にかけて、閉店した全7店舗のうち、4店舗の営業を再開する方向で調整を進めているようなり。具体的には、本店、六本木店、広尾店、新宿店、新宿ルミネ2店、自由が丘店、橋本店のうち、新宿店と新宿ルミネ2店はすでにブックファーストに代わることが決まっているので、その2店を除く本店、六本木店、広尾店、自由が丘店、橋本店の5店中4店が営業再開される模様。以前、なにかの記事で「本店と六本木店は必ず再開したい」という趣旨の関係者のコメントを見たので、実質的には広尾店と自由が丘店と橋本店のうち2店といった感じなりか。

何はともあれ、営業再開は朗報。日本洋書販売が親会社になることで洋書の美術書やデザイン本の品揃えが充実しそうな予感がするし、かなり楽しみなりよ。今回の一件は青山ブックセンターにとってみれば不運だったなりが、新たな血を取り入れることで、これまで以上にオリジナリティ溢れる書店を作っていって欲しいものなり。再建、頑張って欲しいなりね。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.