メジャーに移籍して以来、数々のメジャー記録を塗り替えてきたイチロー選手なりが、またしても大記録を達成したなりよ。ちょっと細かい記録ではあるなりが、過去に誰も成し得なかった通算3回目の「月間50安打以上」。かつて「安打製造器」と呼ばれ、通算4,256本を記録したピート・ローズ選手でも通算2回しか達成していないということからも、いかに難しい記録かが分かると思うなり。

イチロー選手は7月31日に行われたエンゼルス戦に「1番・ライト」で先発出場。第2打席にレフト前ヒットを放ち7月の安打数を「49」にしたイチロー選手が迎えた第5打席。ライトスタンドへガツンと本塁打を放ち、見事に「月間50安打以上」の記録を達成、さらに第6打席にもレフト前ヒットを放ち、7月は51安打を放つ活躍で締めくくったなりね。記録達成の安打が本塁打というあたりにも、イチロー選手の「華」を感じるなりよね。やはりスター中のスターといった感じなり。

イチロー選手もこの記録にはかなり興奮しているようで、試合後の談話では「ちょっと考えられない。1か月に50安打するのは年間の200安打よりもはるかに難しいと思う。（9回の同点本塁打で50安打目は）知らなかった。知っていて打てば格好いいですが、知らないで打っているから別に格好よくないですよ」とコメント。ちなみに、イチロー選手は今年5月にも月間50安打打っており、自身が「年間の200安打よりもはるかに難しい」と感じていることを、年に2度もやってのけているなりね。天才恐るべし。

今年は打率も.346と絶好調で、タイガースのイバン・ロドリゲス捕手に次いでアメリカン・リーグの打率ランキング2位。首位打者も射程圏内に捉えているだけに、2001年以来の首位打者獲得に向けて、さらに安打を量産して欲しいなりね。

☆イチロー選手の主なタイトル
（オリックス）
1994年 首位打者、最多安打、最高出塁率、最優秀選手、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、正力松太郎賞
1995年 首位打者、打点王、最多安打、最高出塁率、盗塁王、最優秀選手、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、正力松太郎賞
1996年 首位打者、最多安打、最高出塁率、最優秀選手、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
1997年 首位打者、最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
1998年 首位打者、最多安打、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
1999年 首位打者、最高出塁率、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
2000年 首位打者、最高出塁率、ベストナイン、ゴールデングラブ賞
（マリナーズ）
2001年 首位打者、最多安打、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞、新人王、MVP
2002年 ゴールドグラブ賞
2003年 ゴールドグラブ賞