郵便配達員の形をした犬用ビスケットを廃止へ。

2004/07/24 11:31 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカの一般的な認識に付いて、ひとつクイズを。

「アメリカの郵便配達員、最大の敵とは?」

答え:犬

昨年一年間の間に、全米で犬に噛まれたポストマンはなんと3,400人以上だそうで。不思議なことにアメリカの郵便配達員は犬に嫌われている存在らしいです。なんででしょうね?

真実は犬のみが知ることですが、ウォール真木の推理はこうです。こちらの飼い犬は広い芝生の前庭など、家の敷地内で放し飼いにされている場合が多いのです。自由に闊歩できるスペース=自分の縄張り。犬にとってはそういうコンセプトに違いない、と。そして郵便配達員は仕事の関係上、この『犬のテリトリー』に毎日のようにお邪魔しなきゃならないワケで…。犬としては気に入らないでしょうね、やっぱり。結果として『侵入者』に牙をむくのではないでしょうか。

気の毒にねぇ、ポストマン。

実際に経験したことなんですが。ウォール真木がある日公園を散歩しておりますと、突然近くにいたおとなしめな犬二匹が狂ったようにワンワン吠えだしてビックリしたことが。その犬の吠えている方向を見てみますと、遠くに郵便配達車が…。そんなに嫌いなのかいっ!? 本当にアメリカンドッグにとって郵便配達員はサル以上に嫌いな存在なのだ、と知った瞬間でした。

さて。

お隣はカナダでも、犬と郵便屋さんの関係は思わしくないらしく、今年に入ってからすでに100件以上の被害が出ているそうで。ガブリと100件以上…(涙)。

ただでさえ痛い思いをしているのに、とある犬用のビスケットの形に悩まされてしまったカナダ郵政局。ペット用品専門店のチェーン『ペット・バリュー』にて売られていたこの商品、なんと猫やポストマンの『犬が噛み付きたいモノ』がその型になっていたそうです。まあ、ジョークなんでしょうけど。でもこれ以上世の中の飼い犬に、間違ったアイデアを植え付けそうです。それを恐れたカナダ郵政局は、この商品を撤去して欲しいと要請書を自らスペシャル・デリバリー。

ペットショップ側もこの要望を聞き入れて、『ポストマン・フィギュア』ビスケットは姿を消すことになったそうです。ちょっと一安心ですね。ポストマン。

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