M・ムーア監督をステージ上で褒め称え、歌手が降板。

2004/07/21 01:01 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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リンダ・ロンシュタット。なんだか懐かしい響きの歌手だなぁ…。

80年代の初めあたりに洋楽に目覚めたウォール真木。しかし、その頃はまだMTVの放映も始まっておらず(始まっていても確かウォール真木の住む地域では深夜放送だったような…)、洋楽をメインに紹介する番組は小林克也が司会を務めるやつ(名前忘れました)だけだったんですが…。でもたしか、その番組でもリンダ・ロンシュタットは時たま紹介されていました。しかしえらい昔の話だから、記憶がかなりあいまいですな(笑)。

と、私が懐かしがっているんだから私より若い世代の人にはあんまり馴染みがないですよね、リンダちゃん。手っ取り早く彼女のプロフィールを紹介すると…

『1949年生まれのドイツ系、メキシコ系アメリカ人。両親が音楽家だったため、早くから自分でも音楽活動を始める。最初はカントリーミュージシャンとして評価されたが、公私共にパートナーとなるとある大物プロデューサーとの出会いから、ロックに進出。70年終わりからアルバムが売れ始める。その後は他のアーティストのカバー曲をメインにアルバムを発表し続け、近年はメキシコ系の音楽などにも挑戦している…』

1949年生まれって、もうかなりの年じゃないの。リンダ「ちゃん」ってイメージの強かった彼女だけど…。

で、そんな彼女なんですが最近はラスベガスにある『アラジン』というカジノ/ホテル内の劇場で、ディナーショーのお仕事をしていたそうな。で、去る17日の夜にアンコールの際に『デスペラード』という曲を歌う前に映画監督のマイケル・ムーア氏について

「彼こそ真の愛国家だわ」

「映画『華氏9・11』は本当にすばらしい。皆さんも観るべきよ」

と言ったコメントを言ったそうで。そうしたらアナタ、観客はどうやらブッシュ派の人たちが多かったらしくブーイングの嵐。即効でショーの開催されていた劇場を去る人、彼女のポスターを破く人、カクテルグラスの中身をステージに向けてぶっかける人…と大騒ぎになってしまったのだそうです。

で、その責任を取らされて、リンダちゃんはその後自分の楽屋に戻れることも許されず、警備員に両脇を囲まれて『アラジン』の敷地内から追い出されちゃったそうです。

ホテル側の声明によると解雇の理由は『楽しむために来たお客さんに気分を害する行為をした』というものだそうで。

まあ、確かに政治的な発言はこう言った席ではタブーなんでしょうが…。

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