巨人の渡辺恒雄オーナー、阪神主導の動きに不快感。

2004/07/16 07:43 Written by コ○助

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いやはや、最近の球界再編の流れは急激に面白味を増してきたなりが、その最たる理由は何と言っても、珍しく独自の動きを見せる阪神の存在。最近の巨人にすり寄る腰抜け外交にはファンからも愛想を尽かされ始めていた阪神だったなりが、「東の巨人、西の阪神」と呼ばれたかつての力強さが蘇ったかのように、突然リーダーシップを発揮しているなりよね。まあオーナー会議など12球団が集まる場では異論を唱えずに、星野仙一SDにケツを引っぱたかれてやっと重たい腰を上げたというのが少々情けなくはあるなりが、それでも実際に行動に出た事に関しては、評価できる動きといえるなり。

1リーグ制移行を掲げる巨人と、2リーグ制維持を掲げる阪神。セ・リーグの他4球団は2リーグ制維持の支持を打ち出し、今やセ・リーグは巨人vs.5球団の様相を呈してきたなりよね。長年、巨人に立ち向かう球団が無いことが、「巨人の、巨人による、巨人のための」プロ野球を作り上げてしまっただけに、今回の対立の構図は大きな、実に大きな転機になりそうなりよ。なりそう、というよりも、転機にしなければならないなりよね。

こうした流れの中、阪神の野崎勝義球団社長は巨人を除くセ・リーグ4球団に個別会談を申し入れ、各球団から了解を取り付けているなり。長年阪神を見ている者の一人として、本当に信じられないほどのフットワークが軽さを感じるなりよ(笑)。こんなに使命感に燃えている阪神は初めて見たかもしれないなり。各球団との個別会談では「2リーグ制維持のための5球団の合意案」を策定するための説得工作に出るようで、巨人に対抗する5球団の連合を作る構え。野崎社長は「これまでの会合で1リーグ制を進めるパ・リーグや巨人とは明らかにスタンスが違うと感じていました。対立するかもしれません」と並々ならぬ決意を語っているだけに、これから個別面談をする4球団が阪神の動きに同調することになれば、全面対決の可能性は高くなりそうなりね。

さて、こうなると面白くないのは、やっぱり巨人の渡辺恒雄オーナー。阪神の動きについて「その(阪神の)話は、聞いているよ。おれがいたら話しにくいんだろう」「こっちにも考えがあるんだから。いいんだよ」と不機嫌そうに語ったというなり。「こっちにも考え」というのは、お得意の「セ・リーグ離脱、新リーグ設立」構想かもしれないなりが、そんな脅しに屈することなく、セ・リーグ5球団にはとことん2リーグ制維持に向けての抵抗を続けて欲しいなりね。選手、ファンは阪神の動きを支持しているだけに、中途半端なかたちにならぬよう、本当に頑張って欲しいものなり。

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