コ○助は東京以外の土地に住んだことが無いので、昔から地方のローカル番組にある種の憧れを抱いていたなりよ。特に、東京に進出してくる以前のお笑い芸人が多数活躍する大阪や名古屋のローカル番組には興味津々だったものの、昔はケーブルテレビやスカパー！ などの選択肢はなく、また、ネットも無かったことから、ただ噂などで「こんな番組がある」ということを耳にしていただけだったなりね。たぶん、地方に住んでいる人も同様に、関東ローカルでしか放送されない名物深夜番組などを見ることができずに、悔しい思いをしていた人も多いのではないかと。

そういう時代に比べたら、今は本当に垣根が無くなってきたなりよね。まだまだ見たい地域の番組を、見たい時に見られる、という環境にはほど遠いなりが、ケーブルテレビやスカパー！ に加入すれば再放送番組や地方のローカル番組をたくさん見ることができるし、ネットでチョイチョイと調べれば、どの地域でどのような番組がやっていることが分かるようになったし。たくさんのローカルの名番組を見ることができるようになって、選択肢が増えたことにテレビっ子のコ○助は大喜びなりね。

さて、最近のローカル番組のヒット作といえば、なんと言っても北海道テレビの「水曜どうでしょう」。依然として大ブームを起こしているのはご存知のとおりなりが、過去の放送を再編集したDVDが、シリーズ4作で計27万枚という大ヒットを記録しているというなりよ。amazon.co.jpやDVDショップなどでは販売されおらず、販路がローソンの「Loppi」経由と北海道内のHTB（北海道テレビ）グッズ取扱店に限定されているのに、最新作のDVD第4弾「サイコロ3」はオリコンチャートで2位に食い込んだのだとか。もはやローカル番組という枠組みを超えて、立派な映像パッケージとして成立しているあたりが凄いし、新しいなりよね。

こうした「水曜どうでしょう」の大ヒットに刺激を受けたのが、全国のローカル局。独自で制作しているローカル番組をパッケージ化し、販売するケースが相次いでいるというなり。例えば大阪の読売テレビは、柏原崇や綾瀬はるかなどが出演する全4話のミステリードラマ「極限推理コロシアム」を10月にDVD化。テレビ静岡は北陽があこがれの職業に挑戦するバラエティー番組「なりたい！」を8月にDVD化。ほかにも、これまでDVD化されて密かに人気を集めているローカル番組として、定番中の定番「きらきらアフロ」（テレビ大阪。現在は全国ネット）や「スジナシ」（中部日本放送）なども。笑福亭鶴瓶が毎回ゲストを招いて即興ドラマをやる「スジナシ」なんかは、かなり面白いという話を聞いているし、こうした流れが大きなうねりになると良いなりねぇ。

ローカル番組のDVD化は、地方局としても制作費の回収の一助になることから、今後も各局積極的に取り組んでいく様子。「水曜どうでしょう」のように、ずっと放送が無かった地域でもDVD化によってブームが過熱していった経緯を見ていると、次の「水曜どうでしょう」が誕生する可能性を感じないわけにはいかないなりよね。ローカル放送→DVD化→全国ネット放送という、これまであまり無かったこの流れ。大事に育てて、コ○助のようなテレビっ子を大いに喜ばせて欲しいものなり（笑）。