阪神に続き、1リーグ制に反対の球団相次ぐ。

2004/07/15 05:49 Written by コ○助

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性急な球界再編に警鐘を鳴らし続けていた星野仙一SDが阪神の久万俊二郎オーナーに直談判。それまで1リーグ制支持を打ち出していた久万オーナーを翻意させ、球団として2リーグ制を維持していく方針が発表されたなりが、この阪神の動きに追随する球団が相次いで来たなりよ。世論が球団合併や1リーグ制への移行に総スカン状態なだけに、(本人は否定しているものの)いかに1リーグ制が巨人の渡辺恒雄オーナーの肝いりとは言っても、各球団はファンの声に耳を傾け始めたなりね。

まず、阪神の動きに敏感に反応したのはヤクルト。ヤクルトの多菊善和球団社長は「縮小感があるとイメージ的に悪い。日本シリーズができなくなる。(堀澄也オーナーも)来年は今のままでと言っている」と語り、2リーグ制の支持の方針を表明。次に反応したのは中日。中日の西川順之助球団社長は「久万オーナーの意見に同感です。1リーグ制の具体的なメリットが全く見えてこない。(プロ野球選手会が開催を要望する)特別委員会も設置されていないし、来年の1リーグ制は無理だと思う」と、とりあえず来季の1リーグ制移行には反対の立場を取っているなりね。また、横浜の峰岸進球団社長も「2リーグ制が理想」、広島の松田元オーナーも「日本シリーズ、先日のオールスターの盛り上がりを考えれば、2リーグ制が理想だと思う」と語っているようなり。

これで現在のところ、阪神、ヤクルト、中日、広島、横浜が1リーグ制への移行に反対を表明したことになるわけなりが、野球協約には重要事項の決議の場合、12球団の4分の3の同意が必要としており、この時点で1リーグ制移行は不可能ということになるなりね。これは本当に素晴らしい流れ。阪神の久万オーナーの英断の結果、他球団も背中を押されたような格好になっただけに、久万オーナーを粘り強く説得した星野SDの超ファインプレーと言えるなり。

阪神は2リーグ制を維持した場合の球界改革の具体案を26日に開催されるプロ野球実行委員会に提出するようなりが、「セ・パ交流試合の導入」「ドラフトのウェーバー制の導入」などが織り込まれるようなり。こういう改革をひとつひとつやっていく方が、ファンも納得がいくなりよね。特にドラフトに関してはすぐにでも導入するべき。巨人の渡辺オーナーの号令で導入されてきた様々な制度を見直すチャンスでもあるだけに、じっくりと議論をして、戦力が均衡するようなプロ野球界に改革を進めて欲しいなりよね。

なにはともあれ、プロ野球再編問題は急展開。近鉄とオリックスの合併や、もう一球団あるという球団合併の動向についてはまだ先行きが不透明なりが、1リーグ制への流れは何とか止めることができそうなりね。まだ確定ではないので安心はできないなりが、ちょっと安心してきたなり。

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