阪神、「2リーグ制維持」に方針転換。

2004/07/14 01:01 Written by コ○助

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山が動いた。まさにその言葉のように、西の山である阪神が、これまでの球界再編の流れであった1リーグ制支持の方針を転換。2リーグ制を維持するためにアイデアを出していくとの方針を明確に打ち出したなり。巨人の渡辺恒雄オーナー以下、12球団のオーナー陣は「1リーグ制への移行」で一枚岩になっていると思われたなりが、まずは阪神が風穴を空けることになりそうなりね。

この方針転換を裏で推し進めたのは阪神の星野仙一SDと野崎勝義球団社長。13日に開かれた阪神の役員会の席で「1リーグ制は球界や阪神にとってどうなのか」について星野SDが持論を展開。野崎社長も以前から2リーグ制の枠組みを壊すべきではないと訴えていたなりが、改めて同席した久万俊二郎オーナーに思いの丈をぶつけたようなり。最終的には久万オーナーから「もっともっと検討すべきだ。(1リーグ)10球団は本当に困る。2リーグと比べたら、それははっきりしている」「(星野SDや野崎社長は)まさしく正論」とのコメントを引き出し、球団として2リーグ制維持に向けて動くことが決定したなりね。

近鉄とオリックスの合併については、阪神としては他球団の動きなので基本的には「やむなし」という姿勢。まあそれは仕方がないと思うなり。ただ、合併が成立してパ・リーグが5球団になったとしても、2リーグのままで運営を続けるべき、との立場になったわけなり。また、仮にパ・リーグの中でもうひとつ合併が成立したとしても、10球団による1リーグ制には反対、という方針のようなので、ここら辺は大きな前進なのではないかと。ちなみに巨人の渡辺オーナーはパ・リーグが5球団(近鉄+オリックスの合併のみ)なら来季は2リーグ、4球団(近鉄+オリックスの合併と、もう一組の合併)なら来季から1リーグとの方針を打ち出しており、ここら辺は阪神の考え方と異なるところなりね。

阪神が「2リーグ制維持」を明確に打ち出したことで、他にも同意見の球団が追随してくるはず。各球団、1リーグ制に移行した場合の収支について試算をしているなりが、その数字はいずれも芳しいものでは無いようだし、阪神が空けた風穴を大きくして、なんとか来季も2リーグが存続できることに期待したいものなり。

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