アメリカの面白い常識 【消防車編】。

2004/07/09 12:54 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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アメリカで生活していると、日本での日常以上に消防車を見かける様な気がしていたのですが、どうやらそれは「本当にコレを見かける機会が多いからだ」という事実を最近発見しました。

アメリカの消防隊員は火事以外にも、色々なお仕事があります。例えば交通事故の後片付け。車が破損してその破片やら何やらが飛び散った場合、そのままにしておくと危険な場合もありますので、それをちゃんとお片づけしてくれるのです。それから、飼い猫が木に登って下りられなくなった!となればハシゴ車でやってきて救出してくれたりもするそうです。

そうそう。ウォール真木の長女がまだ小さい頃、豆電池を誤って飲み込んでしまったことがありました。病院に電話して「呼吸さえしていればとりあえず大事にはいたらないだろうが、とにかく救急車を!」と言われ、911に電話したのですが…。この時になんと、巨大な消防車がやって来てビックリ。消防隊員が救急隊員を兼ねている地域も多くて、私の体験のように救急車を呼んだのに消防車がやって来た!なんてこともよくあるのです。で、もちろん子供は大はしゃぎ。親は恐縮しまくり。ま、今となっては笑い話(?)ですが、ただでさえ子供の誤飲でオロオロしている時に、さらに消防車が登場し、もうヒザ笑いまくりでした。

話を元に戻しまして。火事や事故がない時でも消防隊員は大忙し。地域のお祭りにも参加して、オモチャの消防士ヘルメットや「安全パンフレット」をなんかを配ったりしています。幼稚園や小学校、さらには個人の誕生日パーティなどにも依頼されれば来てくれて、子供達に消防車の中を見学させてあげたりなど、ボランティア活動も率先してしています。

しかし消防車を街で見かける頻度が高いのは、実は上記の「お仕事」があるからだけではありません。なんとアメリカの消防士さん達は、ちょっとした私用タイムでも消防車で食事に行ったり、買い物に行ったりしているのです。本日ウォール真木が立ち寄ったスーパーでも、制服姿の消防士の兄さん達がお肉コーナーで牛肉のカタマリを吟味しており、駐車場に出た時には案の定…


巨大な消防車が、通常の乗用車の4〜5倍のスペースをぶん取って停まってやがる(笑)。

ちなみに、私の住む地域の消防車は『黄色』です。何でかはわからないのですが。そしてその消防車にすたすたと乗り込もうとする、買い物袋を提げた消防士さんたち。


「さ、お買い物も済んだし。署に戻って今日はバーベキューでもしようか♪」

といった感じにまるで自家用車を運転するノリで去っていきました…。

しかし、ちょっと呆然と見送ること数分。なんと帰り際彼らの元に『お仕事』が入ったらしく。今度はサイレンを鳴らして今行った道を逆方向に走っていったのには、なんとなく…(笑)。


走れ!走れ!

しかし、消防車でスーパー乗り付けなんて、日本では絶対怒られるかと。でも個人的にはかなりやってみたいです。はい。今度お願いしてみようかしら?

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