「辛い状況を楽しめ」江川達也インタビュー。

2004/07/04 19:36 Written by コ○助

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7月1日からリクルートが首都圏で配布を開始した「R25」というフリーの情報誌をご存知なりか? 配布場所一覧を見ると3,000箇所と結構広範囲に渡っているので、すでに手にしている人も多いかもしれないなりね。また、劇団ひとりが出演しているCMも話題になっていたので、名前くらいは聞いたことあるかもしれないなり。ただ、いずれにしても首都圏だけの配布のようなので、全国的には全く無名の情報誌だと思われるなり。

「R25」は「オトコを刺激する情報マガジン」と銘打った情報誌で、その名前の由来は公式ページによると「R25の『R』とはR指定、という言葉にあるようにリストリクト(Restrict:制限)という意味。つまり、R25とは18禁ならぬ25禁の雑誌なのです」とあるなり。確かに掲載されている記事は「K1 vs. PRIDE、選手争奪全面戦争が勃発中」「ソーシャル・ネットワーキング・サービスって何?」「女子テニス界のアイドル、シャラポアを追え!」といった、オトコが食いつきそうな話題が多いなりね。また、連載も「高橋がなりの『懺悔せよ! 俺は許す!』」など、わかりやすい人選もナイス(笑)。ザッと見た感じでは、レイアウトも普通の雑誌のようで読みやすく、写真や絵を多用しているので、読んでいて飽きがこないなりよ。一昔前なら、もう少しボリュームを付ければ300円くらいで売っていてもおかしくないような、充実した誌面となっているなりね。

そんな「R25」の創刊号に掲載されたのが漫画家の江川達也のインタビュー。江川達也はテレビや雑誌など、メディアへの露出が多い漫画家なので、今の地位を築くまでの苦労話などは断片的に聞いたことはあるなりが、「R25」のインタビュー記事でも、デビューから今に至るまでの経緯などについて語っているなり。

「恵まれてる人ってモチベーションが低い。今43歳なんだけど、俺ら以上の世代って総じて貧乏だったから、仕事なくなると食えなくなるんじゃないかっていう、メシに対する恐怖感があって」
「(アシスタントに)頼みっぱなしだと、基本的に上がらないんで、自分でやるしかない」
「23歳で漫画家になったときにはさすがに(モチベーションが)下がった。夢が叶っちゃったわけだから」
「(人を信用しないのは)要は他人には期待しないかわりに、自分でやるということ」
「どんなツライときでも、楽しくやってけば人生は楽しくなるという信条」

デビュー作の「BE FREE!」がヒットしたことで手に入れた印税を、宗教にハマッた母親と兄に使い込まれてしまったエピソードは有名なりが、こういった天国から地獄に落とされ、そこからまた這い上がってきている江川達也はやっぱり凄い漫画家なりよね。「東京大学物語」「まじかる☆タルるートくん」のイメージがいまだに強い江川達也なりが、現在は「日露戦争物語」「源氏物語」「タケちゃんとパパ」など、テーマもさまざまな5本の連載を抱えているなり。ある時はエロマンガ、ある時は歴史マンガ、またある時は幼児マンガなどなど、実に引き出しの多い漫画家といった感じなりね。

「R25」の次号が配布されるのは7月8日の木曜日なので、創刊号をまだ手にしていない人はお早めに。

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