近鉄買収の交渉、仕掛け人の一人は星野仙一SD。

2004/07/01 15:02 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


衝撃の事実が判明したなり。今回のライブドアによる近鉄買収提案はプロ野球選手会(古田敦也会長)の顧問弁護士を通じて近鉄に持ちかけられたと報じられているなりが、それよりも少し前に、阪神の星野仙一SD(オーナー付シニアディレクター)から買収交渉の申し入れがあったことが明らかとなったなり。近畿日本鉄道の山口昌紀社長が星野SDの関与についてコメントしているようなので、ほぼ事実と見て間違いないのではないかと。

報知新聞の記事によると、山口社長が自宅で受けた取材の際に「星野さんが球団の(足高)代表にそういう話を言ってきた。球団代表が小林(球団社長)に話を持って、すぐに小林が断った。おれも断れと言った」と明言。どうやら近鉄とオリックスの合併が表面化し、1リーグ制への移行が検討され始めた中で、ずっと「2リーグ制堅持」「球団数削減は野球の衰退に繋がる」との持論を展開していた星野SDが直接行動に出た、ということのようなりね。熱い、熱い行動なり。

さて、各紙の報道を眺めていると、巨人の渡辺恒雄オーナーがライブドアの参入を全く認めようとしていないことに加え、近鉄も提案された「30億円」という買収金額が気に入らない様子。ダイエーは南海を90億円で、オリックスは阪急を60億円で買収したと言われており、それに比べると確かに30億円はちょっと安いなりか。まあ実際には他にもいろいろと問題があるために近鉄はライブドアを完全拒否の姿勢になっているわけなりが、ライブドアは本当にこれらの厚い壁を突破することができるなりかねぇ。

今回のライブドアの買収提案について、各紙に掲載されている経済評論家の話は、ほとんどが「ライブドアの売名行為」としているなりね。買収できないことを分かっている上での確信犯的な売名行為だ、と。でも、思うなりが、仮にライブドアが売名行為だったとしても、こうやって大きなうねりを作り出したことは評価したいなりよ。ある意味無鉄砲なITベンチャーだからこそ名乗りを上げられたところはあるだろうし、それによって選手会とオーナー陣の対立の構図が浮き彫りになってきたわけだし、さらには野球ファンの「買収賛成」の声が高まって来ているなりからね。

ちなみに、日刊スポーツが行ったWebアンケートによると、84%もの人が買収を支持しているというなりよ。サンプル数が少ないので絶対的な数字ではないなりが、それでも「近鉄は消滅するしかない」というファンの無力感だけが漂う状況から、希望の光が差して来たことに敏感に反応した結果だと思うなり。恐らく、今後も日増しに「合併反対」「1リーグ制阻止」への動きは高まっていくはず。そういった野球ファンの声に耳を傾けるだけの度量が、今のオーナー連中にあるかどうかに注目が集まりそうなりね。

まだシーズン中なりが、この問題から当分目が離せなそうなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.