大量殺人計画の男、かわいい犬に出会い“改心”。

2004/06/30 03:34 Written by コジマ

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凶悪な犯罪を実行しようとしたところ、仔犬や仔猫がじゃれついてきて「お前、かわいいな」と涙を流して思いとどまる―そんなドラマやマンガみたいな出来事が、カナダのトロントで実際にあったのだ。

CNNによると、この男が路上にいる人を手当たりしだいに殺そうと大量の武器を積んだ自動車に乗ってトロント市内に入り、武器を降ろそうとしたところ、かわいい犬がじゃれついてきたそうな。この犬と遊んでいるうちに、「こんなに人懐っこく、かわいい犬がいるということは、この地域に住むのはいい人々に違いない」と思い、犯行を中止したとのこと。

動機は「終身刑になりたかった」ということだけど、トロントの人たちは、そんな訳の分からない理由で無差別に殺されなくてよかったよかった。しかし、この犬がかわいかったからよかったものの、じゃれついてきたのがブサイクで愛嬌のない犬だったらどうなっていたことか……。手当たり次第に銃をぶっ放されたくない都市の住民は、地域にかわいくて人懐っこい犬を大量に放しておくことをおススメするのだ。

クルマに積んでいた大量の武器の内容だけど、「ライフル、ショットガン、セミオート短銃、リボルバー式短銃、エアーライフルなどの銃器と弾薬6,000発、ハンティング・ナイフ、鉈」とのこと。こんなに武器が多いと使い切れないし、移動中に発覚する確率が高くなるから、やるんだったら強力な自動小銃を2丁ほどクルマに忍ばせ…おっと!(笑)

まあ、こんな無計画な人だから、かわいい犬がじゃれついただけで計画を中止したのだろうけど。そういうこともあってか、この人は現在、精神鑑定を受けてるそうな。未遂じゃあ、望んでも終身刑にはならないだろうなあ。しかも精神鑑定の結果次第で無罪になる可能性もあるのだ。

ちなみに、カナダは1998年に死刑を全面的に廃止している。

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