ソフトバンクの孫正義社長「携帯電話には必ず参入する」。

2004/06/24 21:51 Written by コ○助

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最近にわかに注目を集めることが多くなったソフトバンクグループによる新たな第三世代携帯電話参入の話。現在の第三世代携帯電話の市場はNTTドコモとボーダフォンのW-CDMA方式、auのCDMA2000方式の3社2方式が市場を分け合っており、新規参入する余地が残されていないかに見えるなりが、ここに新たな周波数、新たな通信方式を用いた新たな第三世代携帯電話で参入しようとする企業がソフトバンクグループを含めて数社あるなりね。

現在名乗りを上げているのはソフトバンクグループに加えてNTTコムとアイピーモバイルの連合と、ADSL事業者のイー・アクセス。これらの企業は現在実証実験の段階で、本当に参入することができるかどうかは周波数の割り当ての問題などもあるためまだ不透明なりが、新規参入が実現すれば価格競争を含めた新たな競争が勃発するのは必至。拮抗状態の続く携帯電話市場に一石を投じるのは確実と言われているなり。

新たに参入しようと計画している3社が用いる通信方式はTDD方式と呼ばれるもの。この方式の中でさらに細かく2つに分かれ、NTTコム+アイピーモバイルとソフトバンクグループが採用するのがTD-CDMA方式、イー・アクセスが採用するのがTD-SCDMA方式と呼ばれるものになるなりが、まあ細かい区分に関しての説明は省くとして、大まかにTDD方式のメリットとして語られているのはデータ通信速度の速さがあるなり。

現在すでに市場に出回っている第三世代携帯電話も第二世代に比べるとかなりの速度アップを実現しているなりが、TDD方式はIP技術を応用したサービスになるため、さらにその上を行く速度を実現することができるなりね。簡単にいえば、ADSL並の速度が携帯電話のデータ通信で実現できる、ということ。NTTドコモ、ボーダフォン、auが提供している第三世代携帯電話は通話を第一に、データ通信を第二に設計されているなりが、TDD方式はデータ通信を第一に設計されていると考えて差し支えないと思うなり。もちろん、通話に関しても品質は劣るものの、IP電話というかたちで提供することはできるので不可能ではないはずなりが、基本的にはデータ通信用途をメインに考えられているので、実際に通話のサービスが提供されるかどうかまでは、まだ具体的なところまで分かっていないのが現状なりか。まあキャリアによって考え方は異なるだろうし。

24日に行われた株主総会でソフトバンクの孫正義社長は、この第三世代携帯電話への参入に強い意欲を示したようで、「携帯電話事業はどんなに時間がかかろうとも、どんな方法でも必ず実現する」と宣言したようなり。また、かねてから検証が続けられているTDD方式に加えて、auが採用しているCDMA2000方式の実験局本免許を取得する計画も明らかにし、並々ならぬ決意を持って携帯電話事業に参入することになるようなりね。

実際に市場に登場するにはまだまだ時間がかかりそうなりが、価格破壊で市場を活性化させたYahoo! BB並の大きなうねりが、携帯電話市場にもやってくることになるのは間違いなさそうなりね。ユーザーにとってみれば、選択肢が増えて利便性が向上し、価格が下がるとメリットばかりなはず。ソフトバンクグループを含めて、新方式の第三世代携帯電話に期待したいものなり。

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