映画撮影監督の篠田昇さんが死去。

2004/06/24 11:13 Written by コ○助

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映画監督に比べると日の当たることも少ない撮影チームの仕事。作品の評価云々を語られるのもほとんどが映画監督の力量についてだったりするなりが、カメラマンや、それを統括する撮影監督は映画監督の仕事に勝るとも劣らない重要な仕事なりよね。撮影チームは映画に写るすべてのものに責任を負う重要な役割を担っているため、その絵作りが名作を生むか否かの分かれ道と言っても過言ではないなり。

世界的に評価されている撮影監督(カメラマン)といえば、例えば王家衛監督の名作の数々を支えているクリストファー・ドイルなどがいるなりが、ひょっとしたらクリストファー・ドイルがいなければ、王家衛監督はここまで世界的な巨匠にはなれなかったかもしれないなり。それくらい、重要な役割を担っているなりね。

日本にも、多くの撮影監督やカメラマンを生業としている人がいるなりが、篠田さんはそんな撮影監督の中でもトップクラスの実力を持つ人だったなり。近作だと岩井俊二監督の「花とアリス」で撮影監督を務め、カメラマンとしては行定勲監督の「世界の中心で、愛をさけぶ」、岩井俊二監督の「Love Letter」「スワロウテイル」「PiCNiC」「四月物語」「リリィ・シュシュのすべて」などに参加。この代表作を見ると分かるように、独特の映像世界で高い評価を受ける岩井俊二監督の作品の一翼を担っていたカメラマンだったなりよ。コ○助は「花とアリス」を観て「映像が綺麗すぎる」と素直に驚いたなりが、あの映像を作っていたのも篠田さんだったなりね。

そんな篠田さんなりが、残念ながら22日に肝不全のため亡くなられたなり。享年52歳。1990年代に入って頭角を現してきた篠田さんだったなりが、評価を受けるようになってまだ10数年での他界は、かなり悔やまれるところなりね。日本の映画界にとって、大きな損失になることは間違いなさそうなり。また、今後の岩井俊二監督作品にも大きな影響を与えることになるのではないかと。

ご冥福をお祈りしますなり。

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