腕時計型CDMA携帯「CEC F88」を試す。

2004/06/19 10:26 Written by コ○助

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NTTドコモが腕時計型PHS「WRISTOMO」を発売し、大きな話題をさらったのは昨年のこと。モノとしての魅力に溢れた製品ながら「実用的か」と問われれば、その点には疑問符が付けられていたものの、マニアを中心にそこそこの売れ行きを見せたようなり。恐らく、「そこに腕時計型の電話がある」という事実が重要だったなりよね。NTTドコモ&開発元のSIIが20年近くに渡って開発・研究を続け、多くの大人たちが子どもの頃にSF作品で夢見た製品が現実のものになったことに意味があったわけなり。

実際の腕時計型PHSの使用感は、「液晶が小さくて見づらい」「ボタンが小さくて入力しづらい」「形状が独特なので通話しづらい」などなど、ユーザーからの不満点もかなり多かった模様。まあ最近は携帯電話もPHSも液晶の大型化が進むなど、小さいものに対する価値が薄れて来てしまっているなりからね。端末の小型化競争が行われていた1990年代後半にこの手の腕時計型PHSが登場していたら、もう少しこのカテゴリの製品を取り巻く状況が変わっていたかもしれないなり。そういう意味では、遅きに逸した感は否めないのではないかと。

日本では「WRISTOMO」が市場に投入されたことで、一応はマニア心が一段落したのか、その後後継機種や他メーカーからの新機種の噂はあまり聞かれなくなってしまったように思うなり。商売として考えたら、苦戦を強いられるのは必至なりからねぇ。他のキャリアやメーカーが二の足を踏むのは理解できるなりが、中国では腕時計型CDMA端末がすでに市場に登場しているというなりよ。ITmediaにその端末「CEC F88」のレビュー記事が出ていたのでご紹介を。

「液晶が左にはみ出ており、腕時計というにはやや大きいものの、腕に装着できるサイズだ」
「通話方法は簡単で、ベルト部分の数字キーから電話番号を押し、数字キー下にあるマイクに向かって話せばいい」
「相手の声は本体の方向キー真中にあるスピーカーから、スピーカーフォンとして聞こえてくる。すなわち、相手の声が周りにそのまま聞こえてくるわけだ」
「例えば山田氏の電話番号に『や・ま・だ』と自分の声を録音しておけば、音声応答モード時に受話部に向かって『や・ま・だ』と話すと、山田氏に電話をかけてくれる」
「カラー液晶を生かすアイテムとして、30万画素の外付けカメラも付属している」

なかなか面白い製品ではあるなりが、ちょっとゴツすぎるなりねぇ。付属するカメラも外付けって(笑)。カメラを装着した写真を見ると、もはや実用性ともかくを考えるのがアホらしくなるようなデカさになるなりね。まあここら辺が良くも悪くも海外の携帯電話という感じなりが。

日本には絶対投入されることがないであろう腕時計型CDMA携帯の「CEC F88」。「こんな端末も海外にはあるんだ」ということが分かるだけでも、ちょっと面白いなりよ。ぜひ一度見てみることをオススメするなり。

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