NTTドコモ、FeliCa搭載端末4モデルを発表。

2004/06/16 18:27 Written by コ○助

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「ケータイが財布になる」をウリに、かねてから投入することが明らかにされていたFeliCa搭載端末が正式に発表されたなり。発表されたのはFOMA端末が富士通製の「F900iC」、PDC端末がパナソニック製の「P506iC」、シャープ製の「SH506iC」、ソニー・エリクソン製の「SO506iC」の計4モデル。いずれの端末もJR東日本の「Suica」カードや、電子マネー「Edy」など非接触IC技術を用いたサービスを総合的に利用できる「FeliCa」チップを内蔵しているのが大きな特徴で、7月から順次端末が投入されていくなり。また、端末投入に併せてさまざまな「FeliCa」対応サービスがスタートするなりね。

具体的に「FeliCa」チップが携帯電話に搭載されると何ができるのか。全く新しい試みなのでイメージが湧かない人も多いかもしれないなりが、例えばコンビニ(am/pm)で買い物をした場合に、端末をレジにかざすだけで決済が終了する、とか。例えばJR東日本の改札を通るときに端末を自動改札にかざせば通過することができる、とか(来年度を予定)。そういった決済関係のみならず、ビルの入館証や社員証、マンションのキーに至るまで、あらゆる非接触IC技術(=かざすだけで何らかのアクションが起こされる技術)が利用できるシーンを「FeliCa」搭載端末に置き換えることが可能となるなりね。

「FeliCa」の導入によって実現される世界は、iモード企画部長の夏野剛氏の言葉を借りれば、「ちょっとコンビニへ、ちょっとお昼ご飯へ、というシーンで携帯電話と財布を持ち歩いていたのが、携帯電話だけで済むようになる」ということ。そんなにユーザーが小難しく考えるような技術というわけではなく、単に持ち物が減るというイメージでも、それほど間違っていないのかもしれないなり。

また、これも夏野氏が語っていたことなりが、「財布と携帯電話、2つ持ち歩いて片方を落とすリスクを考えれば、携帯電話だけ持ち歩くほうがリスクは半減する」という合理的な考え方も。逆に重要な機能が携帯電話に集約されることで、携帯電話を落としたときのリスクが倍になるのではないか、との懸念はあるなりが、セキュリティ面ではガッチリと保護されている上に、財布のようにすぐにお金になるような分かりやすいものが携帯電話には無いので、拾得物としてちゃんと届けられるケースが多いのだとか。まあ実際にサービスが始まってみたら予想もしていなかったようなトラブルが発生する可能性はあるかもしれないなりが、その辺はNTTドコモもいろいろとシミュレーションして考えてはいるようなので、それほど心配することも無いかもしれないなりね。

コ○助も今日の発表会にお邪魔してきたなりが、最近のNTTドコモの発表会の中では群を抜いた力の入れようだったなりよ。集まった記者の数も相当な数だったし、何よりも最近あまり記者会見に現れていなかった夏野氏が「新たな世界を作る」と意気込んでいたほどのサービスなりからね。NTTドコモとしても、iモードに続く大きなうねりとして、「FeliCa」には相当力を入れていくようなり。

ちなみに、auはKDDIの小野寺正社長が記者会見で「ドコモはFeliCa搭載端末の投入を予定しているが、当社の場合は、Edyよりも、最も利用されているSuicaの機能を搭載した携帯電話が最適だと考えている」と語っていることから、当面は広い範囲で使える電子マネーには興味がない様子。NTTドコモもJR東日本と組んで来年度からSuica機能を追加していくことになるなりが、auは「JR東日本と足並みを揃えていく」ことを明らかにしているので、対応端末の投入は早くとも来年度以降になるなりかね。そうなると、この分野でずいぶんとNTTドコモに先行されてしまいそうなのが心配なところなり……。

実演などを見ていると、事前に思い描いていたイメージよりも使い勝手が良さそうなNTTドコモの「FeliCa」サービス。NTTドコモユーザーの人はこの夏の端末購入候補に今回の4モデルも加えてみてくださいなり。なかなか良さそうなりよ。ほんと。

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