湖が消える怪。

2004/06/13 12:03 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


セントルイス郊外にあるワイルドウッドという地区。ここは、過去20年ほどの間に開発された、比較的新しい住宅街の広がるところです。

この辺りにある家がこれまた広くてですねー。セントルイスの中心に近い場所に比べて土地が安いのを良いことに、お屋敷のようなお家がボコボコと…。丘ひとつ、丸ごとが誰かの所有物…みたいな事もあったりして、もう日本では考えられません。

ま、それは良いんですが。ここの地区にレイク・チェスターフィールドと呼ばれる湖があるそうです。「湖」といっても人口に作られたモノなんですが、それでも自然と調和した景観の良い場所だそうです。いや、だったそうです。

実は、このレイク・チェスターフィールド。なんと先週突然水位が下がり始め、ほぼ丸一日で水がまったく無くなってしまったというのです。

なんでも、湖の地下にあった硬く耐水性のある地質が、水の力で歳月をかけ侵食されてしまったらしいのです。で、その穴の開いた地層のさらに地下に水が流れ込み、あっという間にお風呂の栓を抜いたように湖の水がなくなってしまったと…。

困ったのは、この湖の周りに家を構える住民のみなさん。景色の良い美しい湖のほとりに建てられた家は、それだけ不動産価値も高くなります。だけど、その大切な景色が無くなってしまったら…。そりゃあ、家の価値下がりまくります。

ただこの湖自体がこの住民達によって所有・管理されているため、元通りに修理するのは彼ら次第。もちろん、その代金もバカにならないらしいですが…(涙)。

お気の毒。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.