「ワラッテイイトモ、」作者が手がけるビデオクリップ。

2004/06/09 21:50 Written by コ○助

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「ワラッテイイトモ、」の存在を初めて知ったのは、今年頭に発売された「Quick Japan vol.52」を購入したときのことだったなり。コ○助は特集の「永久保存版 水曜どうでしょう」が読みたくてこの号を購入したなりが、その中に「ウワサの映像『ワラッテイイトモ、』騒動記」という記事があったなりね。関係ないなりが、この号は話題沸騰の「窪塚洋介、すべてを語る。」という超ロングインタビューも掲載されていて、今思うと「水曜どうでしょう」「ワラッテイイトモ、」「窪塚洋介」と、かなり濃い内容となっているなりよ。買っておいて良かったなり(笑)。

「ワラッテイイトモ、」はある事情から一般公開されることがない、幻の作品と言われているなり。そのネーミング通り、フジテレビ系の「笑っていいとも!」をモチーフにした映像作品なりが、全編に渡って「笑っていいとも!」の映像を勝手に素材として使っているため、肖像権・著作権の問題が発生。テレビで流れることは絶対にないだろうし、DVDなどの商業的なルートに乗る可能性もほとんどないと思われるなりね。最近では自主上映会のようなかたちのイベントが開催されることがちょこちょこあるようなりが、それも大々的に告知されているわけではないので、知る人ぞ知るといった感じ。それゆえ幻の作品と呼ばれるわけなり。

どのような作品なのか、「Quick Japan」の記事にある映像の説明を引用してみると。
「ある日の『笑っていいとも!』では、タモリと『テレフォンショッキング』ゲストの十朱幸代の会話から意味のある部分が一切抜け落ち、二人がただ口をパクパクさせたり、うなずく声が反覆されたりする。さらにそのあとのコーナーでは、タモリの顔とWith Tの岸田健作の顔が何度も目まぐるしく切り替わる……」

この説明だけ読んだら、きっと「ワラッテイイトモ、」は単に「笑っていいとも!」の映像をリミックスして、お遊びで作った作品のような印象を受けるなりが、騒動にまで発展し、各方面から注目を集めるようになったのは、この映像がキリンが主催するアートコンペ「キリンアワード2003」で最優秀賞を受賞……しそうになったから(笑)。その映像作品としての完成度の高さから、審査員は最優秀賞に選出する方針を固めたものの、主催のキリンの「著作権的に問題があり、一般に公開できないものを最優秀賞には選出できない」という意向から方針を撤回。ただ、何も賞を与えないのはあまりにも惜しいということで、「審査員特別優秀賞」なる賞を急遽設け、受賞することになったなりね。とはいえ、「キリンアワード2003」の作品展などでは、やはり著作権の問題で公開できないことから、作品展ではダイジェスト版が新たに制作され公開となったため、完全版の映像は「幻」と言われるようになった、というのが事の顛末なり。

と、いうわけで、コ○助も「ワラッテイイトモ、」を実際に見たことがあるわけではないなりが、「Quick Japan」を読んでからずっと気になっていたなりよ。すると、この映像の作者であるK.K.なる人物が、□□□(クチロロ)というバンドの楽曲「メローメロー」のプロモーションビデオを手がけているというじゃないなりか。しかも、レーベルの公式ページで、そのプロモーションビデオを無料で試聴できるというなりね。

早速試聴してみたなりが……なるほど……。いかにもリミックス系の映像を作る人らしい作品だなぁ、というのがコ○助の感想。まあどのようなプロモーションビデオなのかは実際に見て感じて欲しいなりが、コ○助は嫌いじゃないなりね。特に素晴らしい! とも思わないなりが(笑)。でも、ますます「ワラッテイイトモ、」を見てみたくなったのは確かなり。

「ワラッテイイトモ、」が気になる人も、□□□(クチロロ)が気になる人も、ぜひ一度プロモーションビデオをチェックしてみてくださいませ。

☆関連サイト
キリンアワード2003 審査員特別優秀賞作品『ワラッテイイトモ、」をめぐって
<私>をめぐる5つの試み「ワラッテイイトモ、」

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