「大学の寮で始めた」デルのマイケル・デル会長インタビュー。

2004/06/06 15:42 Written by コ○助

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アメリカ市場での成功を引っさげ、1993年に日本市場に参入。低価格路線やダイレクト販売のスタイルが瞬く間に支持を集め、昨年の国内市場のメーカー別シェアではソニーを抜き、NEC、富士通に次ぐ3位となったデル。派手なテレビCMなどは打たない代わりに、新聞や雑誌に価格のインパクトを与える広告を積極的に展開したことが功を奏し、いまやデルの名前の浸透度はかなりのものなりよね。

そんなデルの会長を務めるのはマイケル・デル氏。1984年に起業して大学を中退、17年後の2001年に世界トップのパソコンメーカーにまで育て上げた成功物語は、今や伝説的とも言われているなりが、そんなデル会長のインタビュー記事が朝日新聞に掲載されていたのでご紹介を。大学の寮で会社を設立したのが19歳の頃。現在も39歳とまだかなり若いデル会長のストーリーは、なかなか面白いものがあるなりね。

「レールがしかれた上を走るのでなく、人と違うことをやってみることだ」
「何をするべきかは、お客さんが一番よく教えてくれる。彼らが求めているものがすぐわかるのが、他社とは決定的に違うダイレクトモデルの強みだ」
「学校帰りにいつもパソコンショップに寄って、店から追い出されるまでパソコンをいじっていた」
「コンピューターや技術が社会をどう変えていくのかに興味がある。それをビジネスにつなげようとしてきた」
「ダイレクトモデルはうまくいかないと、みんなが疑っていた。ならば、逆にやってみせようじゃないか、という気持ちだった」
「インテルからCPU(中央演算処理装置)を売ってもらえなくて、カリフォルニアの本社まで行って、アンディー・グローブ会長に直談判するのに5時間粘ったこともある」
「この10年で20ほどは面白そうな事業を検討したが、手をつけたのはまだ二つだ。残りはこれから。20年後も経営者でやっているつもりだ」

まだ日本市場でメーカーによるダイレクト販売が一般的ではなかった頃。ゲートウェイとデルがこのスタイルを根付かせようとしのぎを削っていたなりが、デルが日本でここまで躍進するとは、正直思っていなかったなりよ。日本で強い人気を誇るNECや富士通、ソニーがこぞってダイレクト販売のスタイルを取り入れてからもデルの勢いが止まらないのは、それだけデルの製品を顧客が支持しているということを如実に表しているなりよね。

39歳のデル会長は「20年後も経営者」と豪語しているだけに、長くトップに君臨するカリスマ経営者がいなくなった後が心配ではあるなりが、当面はデルの黄金時代が続くことになりそうなりか。これからも安くて、良い製品を提供して欲しいなりね。

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