映画「スーパーサイズ・ミー」が米で大ヒット。

2004/06/03 13:32 Written by コ○助

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※本文中に作品の内容の一部ネタバレがある可能性があります。ご注意ください。

今年3月にも真木さんが紹介している、映画「スーパーサイズ・ミー」。「1日3度の食事をマクドナルドで食べ、それを1か月間続けたら体にどのような変化が起きるのか」をテーマにしたドキュメンタリー映画で、そのコンセプトや衝撃的な内容に公開前から絶賛の声が上がっていた作品なりね。その高評価はインディーズ映画界最大の祭典である「サンダンス映画祭」でもドキュメンタリー部門で監督賞を獲得しているほど。余談なりが、サンダンス映画祭はクエンティン・タランティーノ、スティーブン・ソダーバーグ、コーエン兄弟、ジム・ジャームッシュ、ロバート・ロドリゲス、ダーレン・アロノフスキーといった映画監督を輩出した映画祭としても有名なりね。

そんな「スーパーサイズ・ミー」は、アメリカでは5月7日から公開されているなり。わずか49館でスタートした上映館は、話題が話題を呼びいまや197館まで拡大。アメリカで公開される大作系映画に比べるとはるかに上映館が少ないなりが、それでも興行収入成績のベスト10にランクインするなど、大躍進しているというなり。アメリカの独立系の作品は、話題になるとアッという間に上映館が拡大していくなりからね。ベスト10入りを果たしたことでまた話題を呼ぶだろうし、さらに上映館も拡大、興行収入も倍々ゲームのように膨れあがるのではないかと。

この作品がこれほどのヒットを記録しているのは、もちろん背景にあるアメリカの肥満社会を皮肉っているから。公式ページにはいくつかの統計データが掲載されているようで、それを抜粋してみると。
●毎日アメリカの全人口の4人に1人はファストフードレストランに足を運ぶ。
●フレンチ・フライはアメリカでもっとも食されている「野菜」である。
●マクドナルドは毎日全世界で4,500万人に食事を提供して続けている。ちなみにその数はスペインの総人口より多い。
●アメリカの成人の60%は肥満体系である。
と、なかなか恐ろしいことになっているなりね。

徹底的に皮肉られている当のマクドナルドは、「作品とは関係なく、以前から計画していたこと」と前置きした上で、いわゆる特大サイズの「スーパーサイズ」を廃止したことも話題を呼んでいたなり。結局「スーパーサイズ・ミー」では、監督兼主演のモーガン・スパーズ氏が1か月間マクドナルドの食事を食べ続けた結果、30ポンド(約13キロ)も体重が増加し、肝臓を傷めてしまったのだとか。恐るべし、マクドナルド。まあ、マクドナルドだけがやり玉に挙がるのはちょっと可哀想な気もするなりが、ファーストフードの代名詞的存在がゆえなので、仕方がないことなりか。

日本での公開は来年1月の予定と、まだ当分先のこと。東京では名作揃いの渋谷・シネマライズで公開されるようなので、人気を呼びそうなりねぇ。公開が待ち遠しくてしかたないなり。

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