「墨を吐く魚」アカナマダを捕獲。

2004/05/31 05:53 Written by コ○助

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深海魚って面白いなりよね。よく未知の領域という意味で宇宙と深海が比較されることがあるなりが、コ○助は確実にまだ見ぬ生物が息づいているという点で、深海のほうに興味が引かれるなりよ。たまに海が荒れたときに浜に打ち上げられたり、漁網に引っかかったりとかして偶然見つかる深海魚を見ていると、「生きている間にこういう生物をあとどれくらい見ることができるのだろう」とワクワクしてくるなりね。そういうのって無いなりか?

今回、北海道の利尻島で捕獲されたのはアカナマダという深海魚。これまでも関東以南の太平洋や北陸以西の日本海の温かい海で10匹前後捕獲されたことがあるようなりが、北海道で捕獲されたのは初めてのこと。日本海の対馬暖流に乗って、北海道沖まで迷い込んだと見られているようなり。

アカナマダはその生態や分布がまったく解明されていないため、今回捕獲された個体は貴重な資料。体に目立つ傷もないことから、近く国立科学博物館で標本にされるというなり。ちなみに、博物館で標本となっているアカナマダは、2001年6月27日に兵庫県美方郡浜坂町釜屋沖の定置網に引っかかったもの1例だけで、今回の標本が2例目になるなりね。

コ○助はアカナマダという名前を初めて聞いたなりが、たまに捕獲され、その奇妙なかたちが話題となる「リュウグウノツカイ」に近い種類の深海魚なのだとか。写真を見ると、体は全体的にタチウオのように見事な銀色で、とがった頭と鮮やかな赤い背びれが特徴なりよ。頭部が四角くなっているので、普段抱いている魚のイメージとは若干異なる形状なのが、それがいかにも深海魚といった感じなり。

その生態についてはよく分かっていないものの、まるでイカやタコのように「墨を吐く魚」だということは分かっているのだとか。魚が墨を吐く。なかなか想像しにく絵なりね(笑)。実際に墨を吐いているところを撮影した映像や写真は無いようなりが、これまで打ち上げられた個体から体内に墨汁のうがあることが確認されているので、「墨を吐く魚」と言われているようなり。

謎の深海魚、アカナマダ。なかなか興味深い魚なり。

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