余韻の残る野球中継を求む。

2004/05/19 16:26 Written by コ○助

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asahi.comにちょっと面白いコラムがあったのでご紹介を。あまり目立たないところに朝日新聞編集委員の石井晃氏が書く「スポーツ・ジャーナル」というコラムがあり、これがどうも石井氏が阪神ファンのようなのでコ○助的に目を付けていたなり(笑)。ここ3回のコラムのタイトルが「藪が勝った」(4月28日)、「死球王、キンちゃんガンバレ!」(5月5日)、「『浜中今季絶望か』に、呆然」(5月12日)といった感じなので、まあ阪神ファンと考えて間違いなさそうなりか。

そんな石井氏の書くコラムなりが、今回のテーマは「余韻の残る野球中継を求む」。先日行われた東京ドームでの巨人−阪神の3連戦をテレビの中継で見たという石井氏。この中継は日本テレビが放送していたなりが、中継の在り方に対して苦言を呈しているなりね。コラムには、こうあるなり。

「放送が始まるのは試合の途中から。逆に、緊迫した試合の終盤、一番盛り上がったところで、容赦なく放送が打ち切られる。アナウンサーは無意味なことを絶叫するだけだし、解説者もそれに追随するだけ。あまりのひどさに、腹が立つより情けなくなった」

まあ昔から非巨人ファンを中心によく言われていることなので特に目新しい話ではないなりが、改めて最近の地上波の野球中継を見ていると確かに酷いなぁ、と。いや、もちろん地上波の中継スタイルは昔から続いているものだし、なにも突然酷くなったわけではないと思うなりが、ケーブルテレビやスカパー!で放送されている、試合開始前から試合開始後までの完全中継に慣れてしまうと、本当に酷いものに感じてしまうなりね。地上波の「放送が始まるのは試合の途中から。逆に、緊迫した試合の終盤、一番盛り上がったところで、容赦なく放送が打ち切られる」というのは、改めて野球の価値を下げていることに気が付かされるなり。

プロ野球の試合が終わったあとに行われるヒーローインタビュー、試合後の両軍のベンチの様子、そしてファンの歓喜の声。コ○助はこういうのをじっと見ているのが好きなりよ。それこそ、ズバリ「余韻」なりね。特に阪神ファンだからかもしれないなりが、勝ったあとの六甲おろしの大合唱を中継で見ないと、どうも満足した気持ちにならないなりよ。単純に試合だけ追うのも悪いとは思わないなりが、コ○助のような余韻を楽しんでいるファンが、石井氏のコラムを読んでほかにもいることが分かってちょっと嬉しかったり。

また、絶叫するアナウンサーは、本当にどうにかして欲しいところ。これも長年言われ続けていることなりが、どうにも改善されないなりねぇ。中継時間の問題はほかの番組やスポンサーとの兼ね合いもあるので改善が難しいことは分かるなりが、アナウンサーの実況方法くらいは何とかなりそうな気がするなり。そこら辺を、テレビ局はどう考えているなりかねぇ。

とはいえ、どんなに文句があろうとも、そこでしか中継をやっていなければ見ざるを得ないという視聴者の弱さ。ケーブルテレビやスカパー!が引ければそれに越したことは無いなりが、それが難しいという人も大勢いるなりからね。地上波の中継は、どうか少しでも気持ちよく楽しめるような環境を整えて欲しいものなり。

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