プロ野球の平均在籍は9.2年、「引退後」に悩み。

2004/05/13 13:01 Written by コ○助

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各球団、毎年新人が入ってくる裏で、当然ユニフォームを脱ぐ選手も多いなりよね。引退後は、一流の成績を残した選手ならば解説者やコーチへの就任といった道が開かれているなりが、そのような仕事を掴めるのはほんの一握りの人たちのみ。多くの選手は引退後はプロ野球関係の仕事に就くことができず、全く経験も知識もない仕事に就くことになる場合が多いため、プロ野球選手の再就職問題は近年大きな問題となっているなりね。まあこれはサッカー選手にも、他のスポーツ選手にも言えることなりが、日本のプロスポーツ界で最も華やかなプロ野球選手ですら、引退後の生活はかなり大変なようなり。

社団法人・全国野球振興会(プロ野球OBクラブ)がプロ野球のOB1.651人を対象に行った調査によると、プロ野球の平均在籍期間は9.2年で、引退時は58%が2軍だったというなり。現在の職業は「会社員」が26.7%、「独立・開業」は14.8%、「野球の指導」は10.2%と、野球関係の仕事は狭き門となっているのが現状。これはプロ野球界とアマチュア球界の間に指導を巡る大きな壁が存在しているため、野球に関する仕事への再就職の選択肢がかなり制限されてしまっていることも要因のひとつだと思われるなり。

「引退時に困ったこと」は「現役時と引退後の収入の格差」で35.5%、「気持ちの切り替えに時間がかかった」が32%、「どのような職業に適しているか分からない」が29.3%、「新しい目標が見つからない」が26.7%といった感じ。プロになるくらいなので、それこそ引退までずっと野球一筋の人生を歩んできた人が多いため、引退後に苦悩してしまう人が多いようなり。「現役時と引退後の収入の格差」という点に苦悩する気持ちは分からなくもないなりが、通常のサラリーマンが手にすることができないような金額を、短い期間とはいえ所得している人たちが多いのも事実なりからね。長いスパンで人生設計を立てず、もらった契約金でベンツなどの高級外車を乗り回すような若い選手が多い現状を考えると、それほど同情することも無いのかな、と。

スポーツニッポンには毎年「惜別球人」という、球界を去る選手の今後を追ったコーナーがあるなりが、例えば昨年オフに引退した選手の動向をちょっと見てみると。1992年のドラフト1位でダイエーに入団した大越基外野手。大越選手は高校野球の指導者を目指して教員免許取得のため、大学に通うことに。中日で長年活躍した神野純一内野手は中日のマネージャーに転身。プロ野球関係の仕事に就くことができた、ある意味ラッキーな選手なりね。広島の田中由基投手は家業の造園業を継ぎ、近鉄の高塚信幸捕手は恋人の実家の寿司屋で修行中。と、いった具合にいろいろな人生を歩み始める元プロ野球選手の動向が紹介されているなりね。ザッと見ていくと、日本のプロ野球からは引退するものの、アマチュアかメジャーか、韓国や台湾といったアジアのプロ野球などで現役を続けようと頑張る人も多いようなり。

プロ野球選手は、長く続けたとしても40歳前後が限界。その後の人生30〜40年を考えると大変なのは確かなりよね。たまに「元プロ野球選手」が生活に困って犯罪に走るケースがあるなりが、そんな悲しい姿は見たくないので、本当に引退後も頑張って欲しいものなり。

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