さくらや、企業再生ファンドのフェニックスが買収へ。

2004/05/10 07:17 Written by コ○助

このエントリーをはてなブックマークに追加


かつては「三カメ」と呼ばれ、ヨドバシカメラ、ビックカメラと共に量販店3強とまで呼ばれていたさくらや。しかしながら、近年は量販店の競争も熾烈を極め、さくらやは競争からやや脱落状態だったなりね。実際、かなり経営状態は悪化していたようで、多額の借入金が経営を圧迫していたのだとか。そのため、企業再生ファンドのフェニックス・キャピタルが数十億円規模の出資をすることで買収し、さくらやの再建に乗り出すことになったというなり。

さくらやは1946年に「サクラ屋カメラ店」として創業した老舗のカメラ量販店。現在の業態になったのは1963年に東京・新宿東口駅前に地下1階、地上4階の大型店舗「新宿東口店」をオープンさせてからで、以降、新宿東口を地盤に店舗を拡大、「三カメ」の地位を築いていったなり。現在は新宿や池袋、渋谷、大宮など、首都圏に19店舗を展開しているなりが、ヨドバシカメラやビックカメラに比べると小型の店舗が多いのが特徴なりか。

長年「三カメ」を利用してきたコ○助の個人的な印象としては、2001年に地上4階、地下1階の「新宿西口駅前店」をオープンしたあたりから、どうも様子がおかしくなってきたと感じていたなり。「新宿西口駅前店」は新宿西口には違いないなりが、西口の電気街とは全く逆の方向で、客の流れを掴めてないのでは、と思っていたなりよ。コ○助はかつては結構さくらやを贔屓にしていたなりが、「新宿西口駅前店」はどうも行きづらくて、次第にさくらやから足が遠のき始めたなりね。2002年にはさくらやよりも駅からの導線が良く、売り場も広い「ビックカメラ新宿西口店」がオープンしてしまったことでトドメを刺された感じ。これはあくまでもコ○助の単なる印象なので、実際には「新宿西口駅前店」の売上げは良いのかもしれないし、「新宿西口駅前店」が便利だという人もいるかもしれないなりが、コ○助的には「新宿西口駅前店」開店に伴って西口電気街にあった店舗が縮小したことのほうが、利便性が下がったと感じてしまったなりね。

そうそう、これは余談なりが。地元では有名な話なりが、さくらやには店舗リストに載っていない、「カメラのさくらや荻窪店」というのがあるなり。コ○助は小さい頃、新宿のさくらやと名前が同じ理由を店員さんに聞くと「新宿とは関係ない」となぜ言われるのか、フィルムや電池を買ったときにポイントカードを出しても「使えません」となぜ言われるのか、不思議で仕方なかった記憶があるなりね(笑)。この荻窪の「カメラのさくらや」、通称「おぎさく」はもともとはさくらやの一員だったなりが、1971年に独立し、カメラ専門店として営業を続けているなりよ。なので名前は一緒でも別会社、というわけなり。現在は荻窪の街に3店舗あるだけなりが、その筋では結構有名なのだとか。まあさくらやにはそんな話もあるということで。

話を戻すなりが、コ○助は小さい頃から新宿のカメラ量販店を愛用しているだけに、さくらやが「三カメ」の一角から脱落していくのは寂しい限り。長年「三カメ」が競争をしてきたことが、新宿の東西電気街を大きくしてきたとも言えるなりからね。フェニックスによる買収がさくらやにとって良いものになり、再び勢いを取り戻せることに期待したいものなり。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.