吉野家、讃岐うどん「はなまる」をグループ会社化。

2004/05/07 19:49 Written by コ○助

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4月の売上高が前年同月比31.8%減と、牛丼の販売休止後は苦戦続きの吉野家。まだアメリカ産牛肉の輸入禁止措置が解かれる見込みが立っていないだけに、これからも苦戦が続くと予想されるなりが、そんな吉野家に新展開なり。格安讃岐うどんチェーンとして東京に進出、大ブームを巻き起こした「はなまる」と資本・業務提携を結ぶことを発表。今月下旬にも「はなまる」の発行済み株式の33.4%を取得し、グループ会社化、多角経営に乗り出すことになったようなり。

「はなまる」は2001年11月に産声を上げたまだまだ若い讃岐うどんチェーンなりが、「かけうどん 小 105円」からという破壊的な価格がウケ、店舗数を急拡大。現在約150店舗近くにまでなっているというなり。わずか3年でこの店舗数は立派なもの。讃岐うどんブームに火を付けた功労者でもあるなりね。この成長は止まるところを知らず、7月にはさらなる大量出店に備えて巨大な新工場を稼働させるなど、今後の展開にも準備万端。依然として勢いのあるチェーンなり。

ただ、実際に食べたことがある人は分かると思うなりが、味に関しては「それなり」といった感じ。本来の讃岐うどんに比べると、物足りなさがあるのは否めないところなり。本当の讃岐うどんファンや地元の人の中には「はなまるは讃岐うどんではない」なんて辛辣なことを言う人もいるようなりが、まあ、そうは言っても讃岐うどんブームが東京でも起こったきっかけになったのは「はなまる」がメディアに多数取り上げられたことが大きいわけで。そういう意味では讃岐うどん未開拓の地に果敢に乗り込んでいった功績は認めても良いのではないかと。

ちなみに、讃岐うどんチェーンにはほかに「さぬき小町うどん」なども躍進しているなりが、こちらはすかいらーくが営業権を取得、今夏から本格的にセルフ方式の讃岐うどん事業に乗り出すというなり。大手資本が次々とM&Aなどで参入してきた讃岐うどんチェーン。激しい競争の末に、切磋琢磨して良いサービスになれば消費者としては喜ばしいこと。安くて美味しい讃岐うどんがいつでも食べられるような、素敵なチェーンに育てていって欲しいものなり。

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