【豆腐グルメ】番外編。中華の『トウファ』を試食してみる。

2004/05/06 13:01 Written by Maki K Wall@駐米特派員

このエントリーをはてなブックマークに追加


ライフワークと言えば、手塚治虫の『火の鳥』シリーズみたいな壮大なイメージを思い浮かべますが。しかしここNarinari.comで展開してる『豆腐系スウィーツ』が、今の私にとっては人生賭けた仕事に値するかと、最近思い始めています。

ちっとも嬉しくないやい…。

さて今まで豆腐チーズケーキから始まり、豆腐入りアンパンまで右往左往の道。ある時は友人を絶句させ、ある時は全く豆腐の主張がなく素に美味しい作品が出来。上手く行ったり行かなかったり。まずいと言われた方が何となく自分の満足感が大きいと気付いたのが先週までのお話でございます。そんな『豆腐』の道はいばらの道。一体いつになったら「豆腐の風味が生きていて、それでいて美味しいデザート」が出来るのでしょうか?

そんな時、お友達が教えてくれた中国のデザート。『トウファ』。豆の花と書いて『豆花(トウファ)』と言うのだそうです。そう、これご存知の方も多いのでいまさら私が説明することもありませんが、豆腐(豆乳)のプリンで、ショウガの風味が効いたシロップをかけて食すのだそうです。

うおおお!既に中国四千年の歴史が私がもがき苦しむ豆腐デザートの世界にて、こんな素晴らしい品を生み出していたとは!!食べたい!食べたい!

と、思っていたら。なんとセントルイスに豆腐製品を扱う中華カフェがオープンしたのです。その名も『天天豆製品 St. Louis Soy Product Cafe』。

この間車でのその前を通りかかってちらっとその窓に『豆花』の文字を見えたような…。これは行かねばっ!

ひゃっほー!確かにありました『トウファ(豆花)』!

話がそれますが『豆○(上の部首が将で下の部首が水の漢字)』は豆乳だそうで。『豆幹』ってのはまめがらで言いのでしょうか?「おから」のコト?うーん、疑問ですが、とりあえず今日は『トウファ』が目的です。もう、さっさとお店に入りましょう。

カウンターの後ろのメニューにも『豆花』発見!興奮しまくりです。

さっそく注文します。とふとカウンターの横のボードを見るとなにやら美味しそうな文字が…。

どうやら、自家製の肉まんや野菜まん、その他の中華系スナックが売られている模様。お昼も近いし、子供とここでご飯にすることにしました。あまり英語が得意でないお店のお姉さんにボードを指差しつつ注文してから、席に付きます。

最初にトウファが運ばれてきたので、早速試食。

「おかーさーん、デザートはごはんの あとでしょー?」

という長女の言葉はこの際無視(爆)。

フルフルです。絹ごし豆腐よりさらに柔らかい食感。そして、豆腐の味です。豆腐の味なのに、甘いシロップとを混ぜ合わせるようにちょっとくずしつつ食べると…。

美味いーー!!!

と、今度はお饅頭が運ばれてきました。

肉まんと野菜まん、そして野菜とニンニクがはいった餃子みたいなの。これも子供と一気に食べてしまうほど…

美味いーー!!!

さらに、このお饅頭にテーブルにおいてあったラー油をつけてみると、これがまた…

美味いーー!!!

もう、すべてが文句なしに美味しかったです。ああ、豆腐も甘くして良いんだということも確認できたし。なんて意義のあるカフェ訪問だったのでしょう。

あ、それからこのトウファ。私はてっきり上にかけるのはショウガ味シロップだけだと信じていたのですが、私達母子の隣でトウファを注文したおばさんは、豚挽き肉入りのあんをタップリかけてもらって食べていました。

イメージ的にはマーボ豆腐みたいで、これなら一食にしても十分ですな。今度食べよう。

さて最後になりますが。今回のトウファ試食の取材、実はとんでもないヘマをやらかしてしまいました。美味しく頂いた後、お店のお姉さんに笑顔で手を振られ満足顔で帰途に着いた私達。

しかし、途中の高速道路で気が付きました。

「わーーーー!お金払うの忘れたぁぁあああ!」

即効で今来た道を逆戻りです(汗)。お店に飛び込んで直ぐに先ほどのお姉さんを捕まえ

「支払いしてない!」と叫ぶと、お姉さん一瞬きょとんとして…「あら?そだった??」と絶妙の天然な間で返してくれました(笑)。

どうやら、彼女も忘れていたみたいです。

今度言った時は絶対彼女の笑顔に惑わされずに、店を出る時はお会計をキッチリ済ませないと…。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.