コ○助も夜中に起きているとテレビを付けっぱなしにしていることが多いなりが、最近本当にアニメがたくさん放送されているなりよね。それも、ちょっとマニア的なアニメではなく、ごくごく一般的なアニメが多いのも特徴。現在のクールに放送されているものでは、例えば浦沢直樹原作のマンガをアニメ化した「MONSTER」や、故・横山光輝の名作を新たにアニメ化した「鉄人28号」、国内外で高い評価を受けているシリーズ最新作「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」、復活した人気マンガのアニメ化「キン肉マン2世」などなど。

いずれも人気作品のアニメ化なりが、なぜ深夜枠で放送され、どのようなコンセプトで制作されているのか。「MONSTER」と「鉄人28号」を例に、産経新聞に「注目作が多い最近の深夜アニメ事情」を銘打った分析記事が出ていたのでご紹介するなりね。

記事によれば、両作品とも想定する視聴者層は大学生以上。最初から「子供に見てもらうことは考えていません」という姿勢で制作されており、「鉄人28号」は「鉄人が旧日本軍の秘密兵器だったという本来の設定を生かし、一般ドラマと同じ脚本の作りをしている」、「MONSTER」は「深夜だからという妥協は全くなく、じっくりと良質の作品を作れるという意味で、深夜ならではの自由度がある」と、大人に向けて真剣に作り込んでいるというなり。確かに、深夜アニメとはいえ全くチープ感が無いなりね。これは、深夜で放送→DVD販売でペイするという一連の流れでひとつのビジネスとして捉えているために、作品のクオリティに妥協しない方針なのではないかと。

コ○助は「MONSTER」と「鉄人28号」を飛ばし飛ばしで見ているなりが、どちらかというと全く期待していなかった「鉄人28号」がすごく面白いのでビックリ（笑）。これまでも昔の「鉄人28号」は見たことはあるものの、現在放送されている「鉄人28号」は作画の雰囲気や音楽の使い方なども素晴らしくて、ついつい見入ってしまうなりよ。「MONSTER」も悪くはないなりが、意外性の分、今は「鉄人28号」のほうに興味を魅かれているなり。

テレビ東京は「大人の観賞に堪える作品が増えており、できれば夜10時などプライムタイムで放送したい。良い作品をたくさん流すことでアニメを取り巻く人々の意識が変われば……」との野望を明らかにしているなりが、夜10時台にアニメというのは新しいなりね（笑）。他のテレビ局ではアニメを放送しづらい時間帯なりが、テレビ東京なら挑戦してみても良いかもしれないなりね。平日のプライムタイムはテレビ東京はずっと苦戦しているようだし、いっそ新しい方針を打ち立てて、アニメで勝負してみるのも面白そう。新たな視聴者層の掘り起こしにもなるだろうし、ぜひとも実行して欲しいものなり。

深夜番組は地域によって視聴できない場合が多いなりが、東京では現在週20本近くの深夜アニメが放送されているのだとか。活発な動きを見せる深夜アニメ、機会があればぜひチェックしてみてくださいませ。