5月14日に発売される久々の音声端末「AH-K3001V」（京セラ製）が発表されて以来、俄然盛り上がりを見せ始めているPHSの音声端末。ここ数年、データ通信端末が売れるのとは裏腹に音声端末は苦戦を強いられてきたなりが、新機能満載の「AH-K3001V」に興味を示す人も多いようなりね。

特に日本の携帯電話・PHSとしては初めて「Opera」ブラウザを搭載、パソコン用のホームページを最適化して表示することができるほか、SSL認証や、Cookie、JavaScriptにも対応しているなど、従来の音声端末よりも飛躍的にネット接続機能が向上。また、パソコン用のメールアカウントも使えるPOP/SMTP対応のため、日経新聞では「ノートパソコン、PDAがない場合の『サードPC』」と評するほど。確かにちょっとした調べ事ならノートパソコンやPDAを開くよりも早いし、携帯電話用のホームページから情報を探すよりも楽に調べ事ができそうなり。もちろん、メールもデフォルトの機能としてパソコン用のアドレスが使えるのは、大きな利点なりね。

コ○助も「AH-K3001V」は購入しようと思っているなりが、memn0ckさんの「"AH-K3001V"実機体験レポート」などを拝見すると、ブラウジングできるとはいえ、そこは2.2インチ（240×320）の液晶なので過剰な期待は禁物。速度も32kbpsなので、Yahoo!Japanのトップページでも5〜10秒ほどかかるようだし、その辺はある程度割り引いて考える必要がありそうなりね。もちろん、そんなことは踏まえた上で、それでも欲しいと思わせる端末なわけなりが。やはりいつでもパソコン用のホームページを閲覧できる環境がある、ということが重要なりよね。

「AH-K3001V」の投入によって、コ○助のような既存ユーザーが機種変更するだけでなく、どれだけ新規の音声端末ユーザーを獲得できるかに注目が集まるなりが、DDIポケットの山下孟男社長は「PHSは音声端末としての価値を上げることで需要は多分にある」とかなり自信がある様子。PHSの音声端末市場を盛り上げるべく、「AH-K3001V」を皮切りに9月までに3機種を発売、今年度はトータルで6機種を投入する計画だというなり。

果たして計画通り上手く事が進むかどうかはわからないなりが、これまでデータ通信一辺倒だったDDIポケットが音声端末にも力を入れ始めたのは良い傾向。コ○助もかれこれ8年ほど音声端末を利用しているユーザーとして、素直に嬉しいなりよ。ここ数年はあまりにも端末の選択肢が少なかったなりからね。今後は、携帯電話にはない魅力を積み込んだ、物欲がうずくような端末をどんどん投入していって欲しいものなり。