ソニーの「PSX」が販売不振、目標台数に届かず。

2004/04/28 09:51 Written by コ○助

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昨年10月に華々しく発表された「PSX」。登場前は「DVD/HDDレコーダ市場の起爆剤」「革命的な製品」と持ち上げられた「PSX」だったなりが、250GBの上位モデルが99,800円、160GBの下位モデルが79,800円と、事前に期待されていたよりも高めの価格設定だったため、なかなか手が出ない製品というイメージができてしまったなりね。また、他社が相次いでDVD/HDDレコーダの価格攻勢に出た上に、ソニーから同時期に「スゴ録」が発表されてしまったため、どうも「PSX」には「価格のわりには機能がハンパな製品」というイメージが付いてしまったように思うなり。

27日にソニーが2003年度の決算発表を行ったなりが、その席でDVD/HDDレコーダについては「PSX/スゴ録を含めた2003年のDVDレコーダの売上台数は65万台だったが、2004年は合計200万台となる」との強気の予測を発表。気になるのは「PSX」と「スゴ録」の内訳なりが、その点については「PSXは年末好調だったが、その後はわれわれが想定した売上台数には届いていない」というに止まり、明確な売上台数の比率については明らかにされなかったなりね。ただ、いろいろな情報を総合すると、「PSX」はかなりの販売不振で在庫がダブついており、先日は「事実上の生産中止状態」という報道まで出ていたほど。ソニーは明確な数字の公表は避けたなりが、「PSX」が期待を裏切る、深刻な結果に終わっているのは間違いなさそうなりね。

ちなみに、夕刊フジにはこんな分析も。「PSXの粗利は、ゲームやパソコン並みの15%程度。10%のポイント還元をすると、粗利は実質5%しかない。一方、スゴ録や他社のDVDの粗利は通常の20%以上。『迷ったら、スゴ録を勧める』という量販店もあったようだ」。「PSX」の売れ行きが芳しくないのは、流通の面での問題点もあるようなりね。特に安いというわけでもないし、こういった事情があるのなら他社の製品を薦めるのは当然かもしれないなり。

将来的にプレステを家電の中心に据える戦略を立てているソニーなので、先々登場するプレステに「PSX」のようなDVD/HDDレコーダーが搭載されるのは確実。「PSX」はプレステ2が普及しきったタイミングで登場したため、ほとんどプレステ2機能がウリにはならなかったなりが、次のプレステの新機種が投入されるタイミングではDVD/HDDレコーダーが搭載されていることが諸手をあげて歓迎されるはずなりよね。過渡期に登場した「PSX」は不運だったなりが、この経験をうまく将来のプレステに役立てて、素晴らしい製品を登場させて欲しいものなり。

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