日本経済界の偉人的存在である日本マクドナルドの創業者、藤田田氏が心不全のため、21日に亡くなっていたことが明らかとなったなり。享年78歳。「静かに旅立ちたい」との故人の意向で、公表を控えていたのだとか。

藤田田氏は1971年、日本マクドナルドを設立。当初米国側から出された「アメリカのように郊外店をオープンさせろ」との指示を突っぱね、「1号店は日本の中心・東京の、しかも銀座でなければならい」と主張。同年7月20日、東京・銀座の三越に、日本マクドナルドの第1号店をオープンさせたなり。

2003年、会長兼CEO（最高経営責任者）を「高齢と体力的な衰え」を理由に退任。当時業績が悪化していたことによる引責退任との見方も強かったなりが、これは否定していたなり。ただ、特に健康不安説が出ていたわけでもなかったので、業績不振を機に経営権を握ろうとした米国側からの圧力があったのではないか、というのが専らの見方なりね。その後、名誉職にも残らず、マクドナルド本体の一切の役職から手を引いていたなり。

日本マクドナルド退任後は表舞台にはあまり姿を現さなくなってしまったなりが、依然として低迷を続けるマクドナルドの姿を見て、どんな心境でいたなりかね。

カリスマ経営者として日本全国津々浦々にマクドナルドという文化を広めた偉人の他界は大きな損失なりね。ご冥福をお祈りしますなり。

【藤田田氏の略歴】
1926年 大阪で誕生。
1950年 東京大学法学部在学中に貿易会社「藤田商店」設立。
1951年 東京大学法学部を卒業。
1971年 日本マクドナルドを設立。銀座三越の軒先に日本1号店オープン。
1995年 トイザ“ら”ス社との合弁会社「日本トイザ“ら”ス」を設立。
2001年 日本マクドナルド店頭公開。
2002年 日本マクドナルド会長に退く。
2003年 日本マクドナルド退任。