ふるさと小包の「北海道のカニ」、届いたのは「原産地カナダ」。

2004/04/25 15:59 Written by コ○助

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郵便局に行くとチラシやカタログを目にする「ふるさと小包」。全国各地の美味しいものなどを申し込むと、2〜4日程度でゆうパックとして送られてくるという便利で美味しいサービスなりが、どうもおかしなことが起こっているようなり。なんでも、神戸市の会社員が「北海道のカニ」を申し込んだところ、届いたカニの箱には「原産地カナダ」と表示され、輸入者として福井県の業者、販売者として北海道の業者の住所と社名が記されていたのだとか。

これに対し、販売する日本郵政公社は「『北海道産』とは表示しておらず、法的には問題ない」「北海道で加工したカニを用意していたが、足りなくなり、カナダから輸入した。同様のケースは他のふるさと小包にもある」と説明。この会社員のケースが特別だったわけではなく、こういうことがまかり通っている実態が明らかとなったなり。

「法的に問題ない」とは言うものの、日本郵政公社のホームページ「ゆうびんホームページ」には、ふるさと小包の説明として、次のような記述があるなり。「ふるさとの味と香りをお届けする産地直送の決定版」「日本全国の特産品・名産品を、産地から直接ゆうパックでお届けするサービスです」。用意していたカニが足りなくなったために補填したという「福井の業者が輸入したカナダ産のカニ」が、果たして「北海道の産地直送」「北海道の名産品」「北海道から直接お届け」と言えるのかどうか。詐欺……とまでは言わないなりが、虚偽の表示であることは明らかなりよね。

これにはさすがに公正取引委員会などからも注意されているようなりが、日本郵政公社は「今後は、産地が記載と違う場合もあることをカタログで明示したい」としているので、こういったことを止める気は一切ない模様。ふるさと小包のホームページを見ていると、「○○産の△△」ではなく、「○○の△△」と「産」が入っていない商品が結構あるなりが、そういう商品はほかの地域で生産されたり、水揚げされたりしたものが送られてきても、文句は言えないなりか。なんだか馬鹿げた話なりねぇ。

ふるさと小包は良いサービスだと思っていたのに、ちょっとガッカリなりよ。まあこういう時代なので、ネットの産地直送ページとかで買ったほうが無難なのかもしれないなりね。全部が全部そうではないとはいえ、ふるさと小包には疑いの目を抱いてしまった以上、なかなか使いづらいものがあるなり。

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