カンヌ国際映画祭コンペ部門に邦画2作品がノミネート。

2004/04/21 22:50 Written by コ○助

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5月12日から23日まで開催される世界三大映画祭のひとつカンヌ国際映画祭。最優秀作品賞にあたるパルム・ドールを争う最も権威あるコンペティション部門に、今年も日本から2作品がノミネートされたなり。ひとつは「幻の光」や「ワンダフルライフ」など、海外の映画祭の常連である是枝裕和監督の新作「誰も知らない」。もうひとつは、現在公開中の押井守監督のアニメ「イノセンス」。ちなみに昨年は黒沢清監督、オダギリジョー&浅野忠信主演の「アカルイミライ」と、河瀬直美監督の「沙羅双樹」がノミネートされたなりが、残念ながら受賞には至らなかったなりね。今年の2作品はどう評価されるのか。

発表された今年のカンヌ国際映画祭コンペティション部門のノミネート作品は以下のとおり。
・王家衛監督「2046」(木村拓哉出演の話題作)
・オリビエ・アサヤス監督「CLEAN」(マギー・チャンの元夫。フランス映画)
・アニエス・ジャウイ監督「COMME UNE IMAGE」
・ヴァルテル・サレス監督「DIARIOS DE MOTOCICLETA」(「セントラル・ステーション」で一躍有名となったブラジルの監督)
・Hans WEINGARTNER監督「DIE FETTEN JAHRE SIND VORBEI」(読み方不明)
・トニー・ガトリブ監督「EXILS」
・マイケル・ムーア監督「RENHEIT 9/11」(「ボウリング・フォー・コロンバイン」でおなじみ。新作ドキュメンタリー)
・押井守監督「イノセンス」
・ホン・サンス監督「タイトル不明」(「豚が井戸に落ちた日」の監督。韓国映画)
・Lucrecia MARTEL監督「LA NIムA SANTA」(読み方不明。アルゼンチン映画)
・パオロ・ソレンティーノ監督「LE CONSEGUENZE DELL MORE」
・是枝裕和監督「誰も知らない」
・パク・チャヌク監督「OLD BOY」(「JSA」の監督。韓国映画)
・アンドリュー・アダムソン監督「シュレック2」
・コーエン兄弟「THE LADYKILLERS」
・スティーブン・ホプキンス監督「THE LIFE AND DEATH OF PETER SELLERS」
・アピチャポン・ウェラセタクル監督「TROPICAL MALADY」(タイ映画)
・エミール・クストリッツァ監督「ZIVOT JE CUDO」

今年は審査委員長がクエンティン・タランティーノということもあって、なかなか興味深いコンペ部門となっているなり。パルムドールに近いのは、王家衛、ヴァルテル・サレス、パク・チャヌク、コーエン兄弟、エミール・クストリッツァといったビッグネームあたりなりかねぇ。マイケル・ムーア監督の新作ドキュメンタリーも超話題作なりが、カンヌ国際映画祭のパルムドール、という感じの作品でもないなりか。「シュレック2」もノミネートされているので、「イノセンス」がどの程度の位置づけでノミネートされているのかが分かりにくいなりが、すでに公開されている日本での評価は賛否両論といった感じなので、コンペ部門を制覇するにはちょっとパンチが弱いかもしれないなりね。でもこういうアニメ作品をノミネートに持ってくるというのは、いかにもクエンティン・タランティーノらしいなり(笑)。

カンヌ国際映画祭のパルムドールが決まるのは5月23日。1か月後にどのような結果が出るか楽しみなりね。

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