今年の「新選組！」に続き、比較的若い視聴者を想定しているようなキャスティングが話題となっている「義経」。これまで発表されていたキャストは源義経役に滝沢秀明、義経の幼なじみのうつぼ役に上戸彩、武蔵坊弁慶役に松平健、源頼朝役に中井貴一、静御前役に広末涼子といったところだけで、多くのキャストはまだ発表されていなかったなりね。

今回発表されたキャストは、発表されていた人を含めて全部で34人。そのうち大河ドラマ初出演となるのは14人。この14人というのが、なかなか物議を醸しそうな面々なり（笑）。とりあえず、重鎮どころを見ていくと、後白河法皇役に平幹二朗、藤原秀衡役に高橋英樹、梶原景時役に中尾彬、北条時政役に小林稔侍、源頼政役に丹波哲郎などなど。いずれも時代劇に精通し、長年のキャリアを誇る名優なので、この辺は大河ドラマにふさわしいキャスティングといって間違いないと思うなり。

問題、というよりは違和感たっぷりなのが大河ドラマ初出演の14人。中でも最も謎のキャスティングなのは、オセロの中島知子と松嶋尚美。コンビで2人そろって、しかも中島知子は弁慶の恋人役（と言われている）、松嶋尚美は源頼朝の愛妾役という、なんだか重要そうなポジションに、全く別々の役での出演なりよ。前述のように、弁慶を演じるのは松平健なので、中島知子と恋人同士という設定。また、源頼朝は中井貴一が演じるので、愛妾の松嶋尚美と絡むわけなりか……。

ほかに初出演組で目立ったところでは、義経の家来・伊勢三郎役に南原清隆、平資盛役に小泉孝太郎、義経の異父妹・能子役に後藤真希、藤原國衡役に長嶋一茂などなど。大河ドラマのキャスティングってこんなんだったっけ、と思わずつぶやいてしまうような、一風変わったキャスティングなりねぇ。

まあキャスティングで物議を醸そうとも、作品の内容が良ければ問題ないわけで。恐らく今後いろいろと批判されることもあるかもしれないなりが、頑張って良い作品にして欲しいものなり。