シネコン飽和状態で淘汰の時代へ。

2004/04/11 13:41 Written by コ○助

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シネコンが日本に上陸してから約10年。過去10年を振り返ると、映画産業は数十億〜百数十億円の興行成績を次から次へと残す作品が現れるなど、非常に活況に満ちていたなり。その原動力となったのは、全国各地にこぞって誕生したシネコンによるところが大きいなりよね。スクリーン数が一館で10近くにもなるシネコンは映画鑑賞の選択肢を増やしてくれ、それまで上映館がないという理由で上映されなかったような作品も、さまざまな地域で上映することが可能になったなり。結果として、いろいろな作品の興行成績を押し上げることになったなりね。

2003年末現在、日本全国には190か所のシネコンがあり、総スクリーン数は1533にも及ぶというなり。今やシネコンが無い県は和歌山、高知、宮崎の3県だけなのだとか。東京も、以前は土地やテナント料が高く、シネコンが進出しづらいと言われていたなりが、徐々に出来つつはあるなりよね。六本木の「ヴァージンシネマズ六本木ヒルズ」とか、お台場の「シネマメディアージュ」とか。将来的には、より都心に近いところのシネコン計画も進んでいるようなので、状況は改善されつつあるのではないかと。

そんな映画産業を牽引してきたシネコンなりが、一部ではすでに淘汰の時代へと突入。神奈川県の外資系シネコン「ワーナー・マイカル・シネマズ海老名」の2003年の入場者数は、ピークの1998年の約半分にまで落ち込み、経営的にもダメージを受けているというなり。確かに、どこのシネコンに行っても、満席状態ってよっぽどの作品でないと見かけないなりよね。まあその空きっぷりが良かったりするので、満席でいつも混雑していては困るわけなりが。空席続きだと経営的に危険だし、混雑しているとわざわざ行く気がしないし。ここら辺は難しいところ。生かさず、殺さず的な、微妙なバランスが続けば良いな、と。

いつでも多くの選択肢の中から映画が観られる安心感、ゆったりとした座席、大きなスクリーン、優れた音響設備などなど、シネコンがもたらすメリットは大きいもの。どうか閉館するような流れになることなく、上手いことシネコン同士が共存共栄していけることを願うばかりなり。

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