両親とボーイフレンドの間で板ばさみ。彼女が取った選択とは…?

2004/04/09 23:42 Written by Maki K Wall@駐米特派員

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ドイツはデュッセルドルフ空港でのお話。

国内で3番目に大きな国際空港に、昨年の9月の週末「スペイン行きの便に爆弾を仕掛けた」とテロ組織「アルカイダ」を装った電話がかかってきたのだそうで。

空港は一時厳戒態勢に突入。騒然かつ緊張した空気に包まれました。6万4千人あまりの搭乗客に影響が出たこの脅迫電話、しかしながら捜索の結果デマと判り、やっとのことでスペイン行きの飛行機も飛び立つことが出来たそうです。

さて、この騒動の元となった人物、すなわちデマ電話をかけた張本人が後日逮捕されて一件落着だったんですが。

この脅迫まがいの電話を空港にかけたのは、28才のクロアチア人女性、マリアーナ・B被告。テロ組織との関連は一切ない一般人でした。じゃあ、なんで彼女がこんな大それた行動を起こしたのかと言うと、これがまた「とほほ」な理由…。

なんと彼女、ボーイフレンドと旅行に行く予定だったのですが、マリアーナのご両親がこの交際を認めていなかったそうで。もちろんのこと、旅行の件はお父さん、お母さんには内緒。でも、その旅行が近づくにつれて良心の呵責がどんどん大きくなっていった彼女。かといってボーイフレンドには「両親が反対してるから旅行取りやめましょう」とも言えず…。

さあ、どんどん追い詰められたマリアーナ被告。何かのアクシデントとかで飛行機がキャンセルされるとかないかしら…?とかなり他力本願で現実離れしたことを考え出して、パッとひらめいたアイデアが…。

もう、お判りですよね。

搭乗の直前、ボーイフレンドの携帯電話からコッソリと『にわかテロリスト』しちゃいました。何考えてるんだか(笑)。

ちなみに、彼女の愚行ですが刑事裁判で2年間の執行猶予付きの処罰だったそうです。あ、もちろん民事裁判では空港側から2億円あまりの損害賠償を求められているそうですけど。

個人的には彼女に「きっちり支払いなさいね♪」と言いたい(笑)。

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