「骨までおいしい魚」に注文が殺到、発売延期に。

2004/04/09 06:42 Written by コ○助

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以前、調理済みの冷凍食品で「骨なし魚」が賛否両論を巻き起こしたことは記憶に新しいところ。子どもの魚嫌いの理由のひとつである「骨を取るのが面倒」という点を考慮、開いた魚の骨を包丁とピンセットのようなもので人力で取り除き、骨のない状態で出荷するという、超過保護な食品ということで話題となったなり。2002年当時、すでに市場規模は100億円に達しており、今後さらに需要が伸びると予測されていたなりね。

「骨なし魚」は、もともとは老人ホームなどで高齢者が喉に骨を詰まらせる危険性を回避するために作られたもの。それが同様の理由で学校給食に採用され、さらには保護者からの熱い要望もあって小売りもされるようになったという流れがあったなり。現在は調理が簡単ということで、レストランなどにも納入されているのだとか。「骨なし魚」の「簡単に、安全に」という分かりやすい利点は認めるなりが、コ○助的には、ちょっとこれはやり過ぎかなぁ、と。魚の骨くらい自分で取れなくてどうする、魚の骨の取り方くらいしつけられなくてどうする、とか思ってしまうなりよ。まあコ○助は意外と古い考え方の人なので、最近の人の思考には付いていけてないのかもしれないなりが……。

「骨を取るのが面倒」という子どもは多いと思うなりが、それに対して「骨なし魚」に見られる「骨を取り除いて出荷する」というアプローチではなく、「骨まで食べられる状態にして出荷する」という逆のアプローチに成功した企業があるなり。それなら、コ○助のような考え方の人でも、納得できるアプローチなりね。実際に骨を取る作業を伴わないという点ではどちらも変わらないなりが、骨まで食べてカルシウムも摂取できるので、後者のアプローチの方が優れているのは明らかなのではないかと。

その企業とは、マルハ。なんでも宮島醤油と共同で、高圧の加熱処理によって魚の骨を柔らかく調理する技術を開発。「骨までおいしい魚」として3月から販売することになっていたなりが、あまりに注文が殺到してしまったために生産が追いつかず、5月頃まで発売を延期することになったというなり。

「骨までおいしい魚」は調理済みの冷凍食品で、「あじの開き」「さばの塩焼き」など7品目がラインナップされ、電子レンジで軽く温めればすぐに食卓に並べることができるようなり。価格も200〜250円と手ごろな感じ。下手にスーパーで生の切り身を買ってくるよりも、安く済むこともあるかもしれないなりね。骨まで食べられるので健康にも良いし。

着々と市場を広げつつある「骨なし魚」。それに対抗するかのように登場した「骨までおいしい魚」。果たしてどちらが勝者となるのか。注目しておきたいところなり。

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