浅草花やしき、バンダイの子会社が買収へ。

2004/04/08 15:36 Written by コ○助

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遊園地「浅草花やしき」を経営する株式会社トーゴが事実上倒産したのは今年1月のこと。遊園地になる前身(牡丹と菊細工を主とした花園)から数えると約150年もの歴史を持つ「花やしき」が姿を消すことになるのではないかと危惧されたなりが、再建に向けて3月から売却先の交渉がスタート。数ある売却先候補の中から選ばれたのが、バンダイの子会社で、地元・浅草に本拠を置くバンプレスト。バンダイのキャラクタービジネスを請け負う企業なり。

「花やしき」は前身が江戸時代の1853年(嘉永6年)にオープン。明治時代初期に遊戯施設や動物園が設置され、地元住民に親しまれたものの、関東大震災で動物のほとんどが死滅し、その後の戦争の煽りを受けて閉園することに。そして1947年に再開、1953年には日本初のジェットコースターが設置され、一躍人気の遊園地となったなりね。ただ、1985年までは入園料が無料だったことから、「浮浪者が園内で食べ物の煮炊きをしたり、洗濯をしたりしてはそこら中に干してたりしていた」「馬券売場が隣にあるものだから、土、日になると、馬券買いの人に園内が占領されて、一般の人は恐くて入れなかった」という話も。

コ○助は東京在住ながら、「花やしき」には数えるほどしか行ったことがないなり。しかも、小さい頃に行った記憶は全くないなりね。東京にはいくつも遊園地があるので、あえて小さな「花やしき」に行く必要がないという親の判断だったのか、それとも、もしかしたら前述のような「荒れた」遊園地に行かせないということだったのかも。大人になってから「花やしき」に行ってみると、特に目立った乗り物があるわけでもなく、メインといえば中央のステージで繰り広げられるショーのようなもの。正直、大人が楽しむ場所ではなく、子どもが楽しむ場のように思うなり。

そういう意味では、子どもに人気のキャラクターをたくさん抱えているバンプレストが運営することになるのは、良い方向に進んでいると言えるのではないかと。キャラクターを活かしたショーなんかもどんどん展開することができるだろうし、資金力もあるので新たな乗り物も登場するかもしれないなりよね。

歴史ある遊園地が閉園を免れたのは喜ばしいこと。トーゴの事実上倒産が明らかになったあと、入場者は徐々に増えてきているようなので、新たな体制で、新たな仕掛けを用意して、さらに入場者を伸ばせるよう頑張って欲しいものなり。


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