激増ラーメン施設に忍び寄る淘汰の兆し。

2004/03/31 18:00 Written by コ○助

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「新横浜ラーメン博物館」がオープンしたとき、誰もが「これは凄い」と賞賛の声を挙げたもの。日本全国の有名店のラーメンが一堂に会している。遠方にいかなくても、評判のラーメンを食べることができる。これは画期的だったし、実際、本当の「地元の有名店」が誘致され、本当に美味しいラーメンが提供されていたことで、熱烈なリピーターを生むような施設になったなりよね。

「新横浜ラーメン博物館」の成功を受けて、日本全国に、安直にも同コンセプトの類似施設が続々と誕生。確かに、美味しいラーメン店がない地域もあると思うので、こういった施設がラーメンの本当の美味しさを伝播することに一役買っているのは認めざるを得ないなりが、あまりにも施設が急増してしまったことで、「本当に美味しいお店なのかな……」と思うようなレベルの店まで、次々とラーメン施設にテナント入りするという事態を招いてしまっているのもまた事実。

その結果、かつて「新横浜ラーメン博物館」に代表されるラーメン施設に入ることはある意味「権威付け」されたと言っても過言ではないほどの価値があったなりが、現在はラーメン施設にテナント入りすることだけでは、それほど価値あるものでは無くなってしまった感もあるなり。つまり、価値が下落してしまったわけなりね。

また、「新横浜ラーメン博物館」のように、館内を昭和30年代のイメージで統一するといった、何らかの仕掛けを用意せずに、単にラーメン店を寄せ集めているだけの施設も出てきているようで、そういったラーメン施設はやはり客に飽きられるのも早く、苦戦を強いられているというなり。まあ単なる複合飲食街だったら、特別足を運ぶ理由が無いなりからねぇ。そこは運営側も考えていかないと。

2003年以降、全国にオープンしたラーメン施設は10か所以上。乱立から一転、そう遠くない将来淘汰が始まると見る向きもあるようなりが、いったいどこの施設が消えていくことになるのやら。そうならないためにも、客を引きつける、魅力あるラーメン施設作りに励んで欲しいものなり。


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