おかえり大魔神・佐々木―オープン戦で初登板。

2004/03/25 16:00 Written by

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横浜ベイスターズの佐々木主浩投手が24日に、ベイスターズの本拠地、横浜スタジアムで行われたオープン戦で、巨人を相手に先発登板。1回をわずか8球、1安打1奪三振の無失点に抑えたのであった。

あの感動的な日本一に輝いた1998年の翌年、1999年6月8日のヤクルト戦で投げて以来、1751日ぶりに横浜のマウンドに帰ってきたのである。1999年の退団のときは複雑な思いもした私サクラであるが、やはりファンとしてはこうしてまた帰ってきて投げてくれることが単純にうれしいのである。

一番打者、仁志への初球はいきなり“伝家の宝刀”フォークボール。最後の球もフォークで三振を奪うと、続く清水へはメジャー仕込みのシンカーも披露。直球を打たれてヒットにされるも、三番の小久保を難なく併殺打に抑え、マウンドを降りたのであった。今回はオープン戦ということもあり先発だったが、シーズン中は同じようなシーンを9回で見せてくれるのであろう。うーん、シブい。とはいっても、その前に横浜がリードしていなければいけないのであるが。そう考えると不安が……いやいや、そんなことは考えないでおこう。ポジティブシンキング、っと。

「もう少し投げたかったけど、汗をかく前に終わりました。投げられたことで十分。ホッとしている」とは本人の弁。思わず苦笑いをしたとのことだが、これぞまさに本音であろう。人一倍、というより数倍の負けん気と、それに支えられたプロ根性で、数々の大記録を打ち立て、昨年末にホワイトソックスの高津投手とともに名球会入りも果たしたのである。遊び好き、酒好きとしても知られているが、少なくとも開幕直前の現在はそういった様子も見られないのである。

大好きな酒も控え、自分で運転したい3000万円ほどするフェラーリも自宅に置いたまま。スタジアムへは運転手つきの車で通っているのである。キャンプ中に故障した後は、2002年のワールドカップ直前に負傷したベッカムが使っていたことでも知られる、高濃度酸素を充満させて細胞の動きを活性化させる酸素エアテントを購入して使用していたというのである。36歳になったばかりの大魔神、大きな注目を浴びながら日本球界にカムバックしてきたので、今年それなりの成績を残さないともう後がないのである。なんとしても開幕までに間に合わせようと必死なのである。

今後は27日の中日戦で最終調整して4月2日から始まるシーズンに備えるとのことである。ヤクルトとの開幕戦で9回に登板して見事バッターを3人で抑えこむ佐々木投手の姿を目にしたい私サクラなのであった。ポジティブシンキング、っと。

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