姿を消す民放の時代劇。

2004/03/22 14:34 Written by コ○助

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コ○助は結構小さい頃から時代劇を観るほう。幼稚園の頃、よく遊びに行っていた友人の家でおばあちゃんと一緒にコタツで時代劇を観ていたことが影響しているのだと思うなりが、予定調和なストーリー展開と、チャンバラがとにかく好きだったなりね(笑)。まあ名前を挙げれば「大岡越前」や「水戸黄門」が好きだったわけなりが。王道なりね。

テレビの時代劇は、もう何年も前から視聴率が取れないとのぼやき声が聞こえているなりが、それでも2001年頃のログを見返すと「新感覚で時代劇、若者狙ってアクセント」なんて記事も見つかるので、あの手この手で若い層を取り込む努力はしてきたのだと思うなり。ちなみに、当時のログにはどんなことが書いてあったかというと。「従来型の時代考証をしっかりとした堅いイメージのある時代劇から、ある程度フィクションの濃い内容の時代劇を放送することで、若い人にも時代劇を見てもらいたい」とあるなりよ。具体的にどの作品のことを指していたのかは定かではないなりが、思いっきりフィクションの沢口靖子主演の「照姫七変化」が大好きだったコ○助にとって、この流れは歓迎すべきこと、と書いてあるなり。「照姫七変化」懐かしいなりねぇ(笑)。コ○助が中学生くらいにハマった時代劇なりよ。奔放なお姫様が城下町に飛び出して、いろいろなトラブルに巻き込まれる、みたいな。まあ、その話は良いとして。

そういう流れの中で制作された「陰陽師」や「子連れ狼」などは、比較的若い人でもすんなりと入り込むことができる時代劇だったのではないかと。若いキャストで固めた「大奥」や、現在放送されている大河ドラマ「新選組!」も、かなり若者を意識した作品と言えそうなりね。こういう作品はある程度評価を受けているし、視聴率もそこそこだったはず。むしろ問題となっているのは、こういう作品ではなく、従来型の古いタイプの時代劇の方なりか。従来の視聴者層(=中・高年)にフィットしたかたちで制作された番組に、若者が付いてこなかったということに問題があるのかもしれないなり。とはいえ、世代間で嗜好が乖離しているのは、仕方のないことだと思うなりが……。

「視聴率が取れない=打ち切り」という流れが必然のテレビの世界。フジテレビも藤田まこと主演の「剣客商売」の視聴率が芳しくなかったことから、4月の改編で時代劇の枠を「休止」することになったようなり。すでに日本テレビは時代劇枠を廃止に踏み切っており、民放のレギュラー時代劇はTBS系の「水戸黄門」とテレビ朝日系の「銭形平次」だけになるのだとか。定番時代劇はさすがに強いなりが、週に2時間しか時代劇が無いというのも、何だか寂しい話なりね。

映画は時代劇がブームで、テレビは時代劇が下火。世間の主体はどちらにあるなりかねぇ。

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