ネット機能付きテレビ、家電大手が相次ぎ再参入。

2004/03/22 02:19 Written by コ○助

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「テレビでインターネット」。この試みは漠然と「便利そう」という臭いはしつつも、一度潰れた過去があるなりよね。世の中にネット機能付きテレビが初めて登場したのは1996年のこと。三菱電機が28インチのワイドテレビ「28W-MN1」を、シャープが32型ワイドテレビ「ネットワークビジョン」を発売したのを皮切りに、いくつかのメーカーが参入をしたものの、多くの問題を残して相次ぎ撤退。「テレビの解像度が低く、文字が見にくい」「モデムの速度が遅い」「繋いでいる時間分料金が発生することに抵抗を覚えるユーザーが多い」「操作性が悪すぎる」などなど。これらの問題はネット機能付きテレビのみならず、「テレビでインターネット」を提唱した「ピピン@アットマーク」や「WebTV」「ドリームキャスト」も同様の問題にぶち当たり、広く普及するには至らなかったなり。

コ○助も、かつて東芝製の「ビジョンコネクト」という、テレビに繋がるWindowsパソコンを使っていたことがあったので、テレビでインターネットをすることの大変さを痛感した経験を持っているなり。解像度の低さはやはり致命的で、いくらいろいろなホームページを見ることができると言っても、文字が潰れて読めないところがほとんどだったなりよ。仮に読めたとしても、目の疲れ具合はCRTでネットをする場合の数倍の疲労感。とてもじゃないなりが、継続的に利用しようとは思えない代物だったなり。

時は流れ、テレビや通信環境も進化。プラズマディスプレイなど解像度が上がり、通信環境もブロードバンドが全盛の昨今、再び「テレビでインターネット」の市場を狙う製品が登場し始めているようなり。ただ、「パソコンでインターネット」が定着した今、果たして本当に市場が残されているのか、という疑問もあるなりが。若い世代を中心に、「パソコンでテレビ視聴」が根付き始め、テレビすら無いという家も少なくないなりからね。あくまでも「パソコンのできない、高齢者層」などをターゲットにするとなると、それこそニッチなニーズしか無いだろうし、爆発的に売れる商品かと言われたら、そこまで売れはしないような気も。

松下電器産業、東芝、ソニー、日立製作所などが再び参入してきたインターネット機能付きテレビ。新たな市場を開拓していくことができるのかどうか。注目なり。

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